「万人向けでない」と明言しているシャンプーが人気の「なぜ」 「合う人と、合わない人がいます」と説明文に記載
シャンプーやコンディショナーなので「合う人、合わない人」がいるのはあたりまえなのですが、多分、ここまで明確に、堂々とこんなことを説明しているシャンプーがなかったのでしょう。 シャンプーを購入してくれる人のなかには、説明をきちんとしているメーカーなので信頼できると思って買った、という声が少なからずあります。SNSでは、「木村石鹸、正直すぎないか!」というコメントもありました。 昨今の「ノンシリコーン」ブームでは、多くの消費者が「シリコーン」が何かもわからないまま、わざわざ「ノンシリコーン」なんて言葉があるぐらいだからシリコーンは悪いものなのだと思い込んでいたりします。
その思い込みや誤解に乗じて、多くのメーカーが、一般消費者のウケがよいからという理由だけで「ノンシリコーン」シャンプーやコンディショナーをつくるわけです。 僕らは、シリコーンもうまく使えば髪にはとてもよい成分だし、むしろ使ったほうがよい、と考えています。 だから、シリコーンとは何か、シリコーンが問題になるのはどういうところなのかといった専門的な話を説明して、自分たちは「シリコーン」は髪によい成分だと考えているので、積極的に使っていると説明しています。
消費者の思い込みや誤解に乗じておくほうが楽だし手っ取り早い。何も考えずに「ノンシリコーン」処方にしておいたほうが、「自然派っぽい」感じにも映る。でも、僕らは消費者に正直でいたい。だから、手間を惜しまずにわざわざ「シリコーン」の説明をします。 ■他社とは違う定期購入サービス 「12/JU-NI」シャンプーでは、定期購入のサービスも提供していますが、こちらも他社のサービスとはかなり違います。多くの会社では、定期購入はお客さんのメリットよりも、企業側の経営メリットを考えた仕様設計になっています。
一度加入させたら定期的にお金が支払われるので、定期購入者が増えれば増えるほど経営は安定します。新規加入のハードルをとにかく下げて加入を促す一方で、一度入会したらやめづらい仕組みにして、退会を防ぐ場合も多い。 よくあるのは、加入はネットで簡単にできるのに、退会には電話が必要というもの。こういうサービス設計は、「正直」ではないと思います。 木村石鹸の定期購入サービスは、回数のしばりはなく、入会や退会に制限はありません。もちろん退会も基本はウェブ経由でできます。