「パリ五輪の全種目制覇」韓国アーチェリー…神話の陰に現代自動車G会長の「全方位支援」
【08月06日 KOREA WAVE】韓国のアーチェリー代表チームがパリ五輪で全種目を席巻した。金メダル5個を含め銀メダル1個、銅メダル1個を獲得し、韓国のスポーツの歴史に新たな神話を加えた。 2016年のリオ五輪で全種目を席巻した後、今回のパリ五輪では従来の4種目と、東京五輪から加わった混成団体戦でも金メダルを獲得。全5種目で金メダルを獲得するのは今回が初めて。韓国アーチェリーが世界最強であることを改めて立証した。 アーチェリーは韓国のスポーツ種目の中で、歴代獲得金メダル数は32個と1位だ。銀メダル10個、銅メダル8個と、1984年から計50個のメダルを獲得した。 金メダルは韓国が夏季大会で獲得した106個(8月4日現在)のうち30%を占めるもので、金メダル10個のうち3個がアーチェリーという計算だ。 こうした大記録の背景には、選手とコーチングスタッフの努力に加え、大韓アーチェリー協会会長のチョン・ウィソン(鄭義宣)現代自動車グループ会長を中心とする同グループの地道な支援もあった。 現代自動車グループは、1985年から約40年、一貫して韓国アーチェリーが世界最強に跳躍できるよう物心両面で支えた。これは韓国で単一種目のスポーツ団体の後援としては最長期間だ。 ◇五輪の準備からコンディションまで整える パリ五輪でもアーチェリー代表チームの戦力強化に向けた現代自動車グループの全方位オーダーメード型支援が、金メダルの獲得に少なからぬ貢献をしたという評価だ。 現代自動車グループは、大韓アーチェリー協会とともに2021年の東京五輪が終わった直後から、2024年パリ五輪のカウントダウンに入った。選手が最高の技量とコンディションで実力を発揮できるようにするため、必要なすべての支援をアーチェリー協会と協議して緻密に準備した。 パリ五輪アーチェリー競技場を再現した実戦練習環境、シューティングロボットをはじめ、先端R&D技術を活用して開発した訓練装備や技術、実戦をほうふつさせる特別訓練、パリ現地の専用訓練場、食事、休憩空間、動線まで網羅されていた。 特に、大韓アーチェリー協会のチョン会長は、パリ大会の開幕前から直接、準備プロセスを指揮してきたという。 アーチェリー協会によると、チョン会長は昨年、経済使節団としてユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領のフランス訪問に同行し、忙しい日程を割いてパリ現地の状況を点検したという。 そして、チョン会長はパリ大会の開会式前に現地入りし、韓国選手団の専用練習場や休憩スペース、食事、コンディションなどの準備状況を細かく点検し、アーチェリー競技期間中は現地に滞在して選手のコンディションにまで心を配ったという。 チョン会長はアーチェリー女子団体戦10連覇達成後に現場で開かれたインタビューで「私たちの選手が思う存分技量を発揮できるように、できることは何でもバックアップする」と述べた。 10連覇達成後、イム・シヒョン選手は「韓国アーチェリー代表チームが良い結果を出せるように最も大きな支援をしてくれた方はチョン・ウィソン会長だ。多くの支援をしてくださったので、より良い環境で私たちが結果を出すことができたと思う」と話した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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