リクエストは原則はがきのラジオ番組「青春ラジメニア」放送30年 パーソナリティ岩崎アナ「アニソンも変わりました」
以前のアニソン歌詞は「名前」「必殺技」の連呼多かった
そんなリクエスト方法は30年間変わっていないが、岩崎アナは「アニソンは平成に入ってから随分変わりましたねえ」と振り返る。岩崎アナによると、同番組開始当初に流していたヒーローアニメの主題歌などの歌詞には、主人公の「名前」や「必殺技」の名称を呼んだりする傾向が多かったという。また、魔法を使う少女が主人公のアニメなどは、その主人公のかわいらしさを強調する歌詞も多かった印象があるという。 そうした歌をまとめたカセットテープやCDでも、タイトルに「アニソン」という言葉を用いず「テレビまんが大行進」といったタイトルで売られているものも多かった。 昔はアニソンを中心に歌うアーティストも多かったが、現在はアニソンを歌っていないアーティストを探すのが難しくなるほど、この30年でアニソンがいかに浸透したかを感じるという。
「世界が認めているジャンルになっている気がする」
また、南も「平成に入ったころは、アニソンライブに行く時でも『そういうライブに行くんだ』とか言われたりしていた時期もあったと思います」と振り返る。 しかし「今ではアニソンライブが東京ドームを満員にしたり、世界でも歌われている。世間的に認められていくのを見続け、周囲のアニソンに対する反応も変わりました。作曲家の田中公平先生が『たぶん日本の歌で世界中に認められているのは「アニソン」では』とおっしゃっていましたけど、毎週アニソンを流しながら、世界が認めているジャンルになっている気はしています」とうれしそうに語った。
4月から放送時間短縮 岩崎アナ「番組の中身を見直すいい機会」
30日に放送開始から丸30年を迎えるが、4月の番組改編で同番組は3時間の生放送番組から1時間の録音番組になることが決まった。 これまでの3時間生放送では、リクエスト曲も25曲ほど流せたが、1時間となると、曲の長さにもよるが、せいぜい7~8曲流すのが精一杯になりそうだという。 「今でもなかなかリクエスト曲がかからない状態で、放送時間が1時間となると、これまで以上にかからなくなります。より工夫をしてかかりにくさを緩めたいのですが」と岩崎アナ。「スタッフと話しながら、番組の中身を見直すいい機会を与えられた。次の発展へ努めたい」と強い意気込みをみせた。 しかし、2007年から2010年にも、放送時間が1時間に短縮されたことがあったという。その後、リスナーから放送時間を元に戻してほしいと求める多くの声や営業努力もあり、3時間の生放送番組になった経緯もある。 こうした経緯から南は「ラジメニアンよ、今こそ立ち上がれってことかな。けど、続けていくということが大事なので」と語った。31年目突入と同時に、放送時間短縮となった同番組。この局面をどう打開していくか、今後の放送に注目だ。 ■青春ラジメニア 1989年4月1日に放送開始。メインパーソナリティは岩崎和夫アナウンサー、アシスタントは吉田秀子アナウンサーが務めた。1991年4月から南かおりがアシスタントに。リクエスト曲の受付方法は原則としてハガキとファクスに限られ、曲は必ずフルコーラスで流すというスタイルを貫き人気を博す。2019年、放送開始30年を記念し番組公式の記念本「青春ラジメニア30周年記念 アニバーサリーブック」を出版。