ハリス氏、ポリマーケットでトランプ氏を大きくリード:米予測市場動向
ソラ登場はいつ?
オープンAIが今年2月、テキストから動画を生成する人工知能モデル「ソラ」を発表したとき、世界中が驚いた。デモでは、いつの日か高性能のプレイステーションゲームのようなリアルな映像をリアルタイムで生成できると約束されていた。 その最初のデモに欠けていたのは、ローンチ日だった。 ベット(賭け)がドルで決済される、米国の規制を受けたプラットフォーム「カルシ」のベッターたちは、ソラが2025年までにローンチされる可能性を38%と見ており、5月に契約が開始されたときの75%から下がっている。 オープンAIが直面している可能性のある問題のひとつは、リアルタイムの動画を生成するための膨大な計算コストだ。研究グループFractorial Fundsでは、TikTokやYouTubeのクリエイティブコミュニティにAIが生成した動画を提供するためには、72万個の高性能なNvidia H100 GPUが必要になると見積もっている。 この量のシリコンのコストは216億ドルとなり、カードの総数はメタ、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、オラクル、テンセント(エヌビディアの最大規模の顧客たち)の総数を上回ることになる。 ベッターはまた、AIの膨大な電力需要が送電網に負担をかけ、データセンターをさらに建設する政治的意志が試されていることも考慮しているかもしれない。 SemiAnalysis社の調査によると、AIのサーバー容量に対する需要は倍増し、世界のデータセンターの電力需要は2023年の49ギガワットから2026年には96ギガワットに急増すると予想されている。 この電力需要の急増予測によって、これまで電力負荷の高いビットコインマイニングとデータセンターを受け入れてきたテキサス州でさえ、より多くの容量を供給するという考えに消極的となっている。 このような状況に対して、1つのヘッジがある。中国のByteDance社は最近、中国国内のユーザーだけが利用できるテキストから動画を生成するAIの独自バージョンをリリースした。各ユーザーが生成できるビデオの数には限りがあるが、このような取り組み自体は不可能ではないことを示している。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:カマラ・ハリス米副大統領(Sheila Fitzgerald / Shutterstock.com)|原文:Kamala Harris Pulls Well Ahead of Trump on Polymarket
CoinDesk Japan 編集部