獣神サンダー・ライガーがアントニオ猪木さんを怒らせた「パラオ ケツ出し事件」の真相を語る
「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」がスタート
元プロレスラーの獣神サンダー・ライガーが6月20日、東京・新宿の京王百貨店新宿店7階で開幕した「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」(超猪木展)のオープニングセレモニーにゲストとして出席した。 ライガーは師匠である猪木さんを激怒させた「パラオ ケツ出し事件」の真相など、生前の猪木さんとのエピソードを紹介した。 ライガーは今回の「超猪木展」については「やっぱり猪木さんの偉業のすごさ。亡くなって時間が経つが、これだけのファンの皆さんに集まっていただける。でも僕は猪木さんに迷惑ばーっかりかけていた。“ライガーの野郎、ぶっ飛ばしてやる”って言われたことがある」と語る。その「ぶっ飛ばしてやる」と言われた原因については「僕はやんちゃで。猪木さんが島を持っていたパラオにスポンサーの会社の方たちとみんなで行ったんですが、猪木さんはその当時、サンゴの養殖の事業をされていて、スポンサーの会社の人たちみんなで“サンゴを植えましょう”ということになった。その間は選手のみんなは向こうで休んでいてと言われたんですよ。ぼーっとしていてもつまらないので、スポンサーの会社の人たちを笑わせようと思って、お尻を出したんですよ。そうしたらそれを猪木さんに見られて、その夜に“ライガーの野郎を呼んで来い! ぶっ飛ばしてやる”と猪木さんがぶち切れた。蝶野選手が僕の部屋に電話してきて、“逃げたほうがいい。猪木さんがぶち切れてる”って。そういうふうに怒られていることばっかりなんですよ、猪木さんには」とのこと。
ライガーのケツ出しについては同じくゲストとして出席した佐々木健介も「試合が終わって自分は車で帰った時に、翌日“健介、バスの窓からケツ出して振ったんだけど見えた?”って。俺じゃないですよ、って。誰か知らない人の車にケツを振っていたらしい(笑)」と暴露。ライガーはひたすら頭を下げまくっていた。 その一方でライガーは「僕にとってはアントニオ猪木は象徴。そして親父みたいなもの。悪ガキがいっぱいいて、それを上からちゃんと見ていて、ダメなところはダメと指導してくれる。スパーリングをしても“それは効いてないよ。もっと研究しなさい”と助言してくれる。あれやこれや全部教えるのではなくヒントをくれて“あとはお前らで考えてやってみなさい”という、親父みたいなところがあった」と猪木さんの“父親”としての一面も紹介。 また付け人を経験した立場から「猪木さんはああ見えてお茶目なところがありまして。冗談を言っていただいたりいたずらをされるんですが、大概どれも面白くない。面白くないんですが“笑ったほうがいいよな”とみんなひきつって笑ってるという思い出がたくさんある。リングを降りたら面白いおじさん。ただ、きりっとした空気が締まるような雰囲気を会場とか練習では醸し出されていた。そういうところでは怖い、キラー猪木というのがあったんじゃないかと思う」と猪木さんの表と裏の顔についても明かした。