くふうハヤテ、球団最多観客動員も…巨人ゆかりの草薙球場で初対戦 序盤の大量失点で連敗は「6」に
◆ファーム交流戦 くふうハヤテ5―6巨人(11日・草薙) 桑田2軍監督率いる巨人が、初対戦のくふうハヤテに初回からたたみかけた。先頭の松原、続く浅野が連続で左翼へ二塁打を放ち、あっさり先取点を奪った。その後、1死満塁からウレーニャの中犠飛で1点を追加。2回は2死満塁から、4番・萩尾が左中間へグランドスラムを放り込んだ。序盤で6点リードとした。 3連戦の第2戦までが行われる草薙球場は、実は巨人と縁が深い。1934年に日米野球が開催され、のちに巨人で活躍する当時17歳の沢村栄治がベーブ・ルースらと名勝負を繰り広げた。また、74年の日米野球では、長嶋茂雄(現終身名誉監督)が現役最後となるプレーをした。試合前に始球式で登場した静岡県・鈴木康友知事も、ふたつの過去を挙げながら「歴史のある球場で新たな歴史の1ページを作って欲しい」とあいさつした。 ハヤテにとって、これまでのチーム最多は3月15日のオリックスとの開幕戦(ちゅ~るスタジアム清水)に詰めかけた1631人。それを1000人以上更新する2679人が訪れた。チームでは静岡県民を対象に、このカードからの8試合で合計5000人の招待プランを発表。反響は大きく、8500人まで拡大し、わずか2日で応募が定員に達した。 この試合まで5連敗中のハヤテだが、巨人先発の高橋礼に対して3回に2死三塁から仲村の中前適時打で1点を返した。4回にはB・バスケスの中前適時打で1点を追加。9回には3四球で満塁としてから3点を奪った。多くのファンが見守るなかで粘りを見せて巨人を上回る12安打を放ったが、序盤の失点が大きく響いた。
報知新聞社