そういやそこら中にいましたっけ! かつてブームを巻き起こしたクルマのカスタム手法3選
ブームが去って見かけなくなったカスタムスタイルがある
クルマに流行り廃りがあるように、クルマのカスタムスタイルにも流行り廃りはあるもの。近年ではアウトドアレジャーブームも影響し、クロスオーバーSUVだけでなく、ハイエースや軽トラ、果てはミニバンまで「アゲ系」のカスタムが人気となっているが、今回は過去に流行したものの最近ではなかなか見ることができなくなったカスタムスタイルを振り返ってみたい。 【写真】この紐でなにが変わった? かつて流行ったアーシングとは
バニング
現在もハイエースやキャラバンなどの商用バンをベースにカスタマイズをすることは珍しくないが、日本で1970年代から流行したバニングは、ベースこそ商用バンであるが、内外装をド派手にカスタマイズするのが一般的だった。 外観ではボディサイズが変わるほどの大きなウイングやエアロパーツを装着し、ウインドウを埋めて他車種から流用した窓を装着したり、派手なペイントを施したりし、インテリアには豪華なシャンデリアや当時のスナックのようなベロア調の表皮を持ったシートなどが備わっていて、とにかく派手さを競っていたのである。
音響族
車内で音楽などを楽しむためにスピーカーやウーファーを交換していたユーザーが、いつしか自分を表現するために外側に向けてスピーカーやウーファーを設置するようになったのが音響族だ。 ミニバンやハッチバック車などのラゲッジスペースに目いっぱいのスピーカーやウーファーを設置し、深夜のパーキングエリアなどでリヤゲートやトランクを開け放って外側に向けて大音量で音楽を鳴らすといった迷惑行為を行うユーザーも少なくなかった。現在は縮小傾向であるが、カーショーやイベントなどではまだ見かけることもあるカスタムスタイルとなっている。
スポコン
もともとはアメリカで日本製のコンパクトなスポーツカーが人気を集め、そのカスタマイズ手法を採り入れたものが発祥となるスポコン(スポーツコンパクト)だが、徐々にそのアメリカノリのカスタムスタイルが中心となり、ワイルドスピードの1作目のヒットも手伝って、派手なボディカラーやエアロパーツ、バイナルと呼ばれるステッカーチューンが主流となった。 さらに、ドアのガルウィング化や車体下に装着して路面を照らすアンダーネオン、ユーロテールの装着など、見た目の変化を重視するものが多くなってきたが、なかにはエンジンをよりハイパワーなものへ載せ替えたり、本格的なロールケージを装着したりと、性能面でのアップデートを合わせて行うユーザーも少なくなかった。