阪神・高橋遥人「全然違うと思ってもらえるパフォーマンスを目指す」静岡県人会の野球教室で誓う
阪神・高橋遥人投手(29)が29日、静岡・草薙球場で行われた「プロ野球静岡県人会」による野球教室に参加し、170人の少年少女と交流した。けがに苦しみ、これまで5度の手術を乗り越えてきた左腕も来年11月7日で30歳。来季に向けて「外から見ても全然違うと思ってもらえるようなパフォーマンスを目指す」と熱い思いを激白した。 胸が熱くなった。「高橋遥人」と書かれたネーム入りタオルをかざして野球教室を見守る父母からも「遥人、頑張れ!!」と声援が飛んだ。師走恒例の静岡県人会による野球教室。高橋は来季での〝恩返し〟を誓った。数字よりも一目瞭然の成長を目指す。 「数字が一番わかりやすい、成績が一番わかりやすいかなと思うんですけど、ボールが外から見ても『今年は全然違うんじゃないかな』『いいんじゃないか』と思ってもらえるようなパフォーマンスを目指して頑張りたい」 1年前は胸を張って参加できなかった。22年に左肘のトミー・ジョン手術、23年6月に左肩と左尺骨の手術を受けたことで、同年オフに育成契約に。「去年は支配下に上がるという目標だった」。今年7月に支配下選手へ復帰すると、8月11日の広島戦で1025日ぶりの勝利を挙げてから4連勝。終盤にチームを2位に押し上げる投の主役となった。 「次に目指す、ハードル、基準は高くなったと思う。今年、投げられたけど、まだまだな部分もある」 復帰した今季も4勝したとはいえ、登板はわずか5試合だけ。2年目の19年の19試合登板、勝ち星は20年の5勝が最多で、ここまで通算18勝しか挙げていない。プロ8年目となる来年11月7日には30歳となる。 「野球もうまくなりたいし、まだまだなれると感じている。7年間の自分と比べられる。もっとうまくならなきゃ。今よりも若いときの自分に負けたくない。あと2勝したら(通算)20勝。いきたいですね。とりあえずは十の位が1個変わるので」 もちろん高橋のジョークだ。目指すところはもっと上にある。11月には左肩に埋め込んでいたプレートを除去する手術を受けたが、今回は悲壮感はない。