石破首相、大連立「今は考えていない」 予算案を念頭に協力呼びかけ
石破茂首相(自民党総裁)は6日、三重県伊勢市で記者会見を行い、主要野党を新たに政権の枠組みに入れる大連立について「今の時点で考えているわけではない」と否定した。少数与党の政治状況を踏まえ、国会運営で野党に協力を呼びかけた一方、自公両党の現在の連立の枠組みを当面維持する考えを示した。 首相は冒頭、昨秋の衆院選で大敗し、自公で過半数を割り込む少数与党に陥ったことを踏まえたうえで、「野党にもこれまで以上に責任を共有していただく」と言及。24日召集の通常国会で審議される2025年度当初予算案を念頭に協力を呼びかけた。 ただ、大連立については、将来的な可能性は認めつつも「考えているわけではない」と語った。首相は1日放送のラジオ番組で「(大連立は)選択肢としてはある」と語っていたが、この日の会見では「『何のため』が明らかにならなければ意味のないことだ」と述べるにとどめた。
朝日新聞社