広島国際学院、「最弱世代」覆し笑顔のV サッカー全日本高校選手権広島県大会
耐えた広島国際学院が2連覇をたぐり寄せた。昨年に続く瀬戸内との決勝。シュート11本を浴びながら堅守でしのぎ、スローインを起点にゴールをこじ開けた。上野主将は「昨年は昨年。挑戦者として自分たちは自分たちと思ってプレーした」と笑顔で振り返った。 【勝ち上がり表】全国高校サッカー選手権広島県大会 決勝トーナメント イメージ通りの得点だった。前半38分、左サイドから上光のロングスローを喜々津がヘディングシュート。後半19分にも、ゴール前で中石のパスを受けた喜々津が右足で決めた。「いいところに来た。この辺に来ると予想できた」と控えめに喜んだ。 周囲から「最弱世代」「氷河期」などと言われた。技術で劣る自覚があるからこそ「一人一人が1・2倍から1・3倍の出力で積み上げてきた」と谷崎監督。両校の応援がこだまするエディオンピースウイング広島での初の決勝にも、上野主将は「より声を出し、それを広げる」と密な意思疎通を勝利につなげた。 監督、選手は8強入りを逃した悔しさを踏まえ「昨年の成績を超える」と口をそろえる。上野主将は「しっかり準備し、大暴れできるようにしたい」と挑戦の続きへ気を引き締める。
中国新聞社