天理、完敗で決勝ならず プロ注目の赤埴幸輝遊撃手「一からすべて、やっていきたい」【高校野球・秋季近畿大会】
◇3日 秋季近畿地区高校野球大会・準決勝 天理3―11東洋大姫路=7回コールド(ほっともっとフィールド神戸) 天理(奈良1位)は懸命の継投も実らず、東洋大姫路(兵庫1位)に3―11の7回コールド負けを喫して、決勝進出を逃した。 ベスト4で来春センバツに当確ランプをともしているが、天理大(阪神大学リーグ)の監督として6季連続優勝を果たし、全国大会にも導いてきた藤原忠理(ただまさ)監督は「こういう負け方をすると、それは良くはありませんね。別に安心感があったわけも何でもないんですけど、ちょっとパワーが足りなかった」 最少失点で抑える野球を目指しているが、ビッグイニングを許した。序盤に3点先取されながらも中盤で追いついた。しかし同点とした直後の5回裏、5四死球が絡んで一挙8失点。この大量失点が響いて、7回コールドで屈した。 「四球を怖がったかな…。投手がちょっと経験不足かな、というふうに思いました」と藤原監督は振り返る。 「1番・遊撃」でプロ注目の赤埴幸輝(あかはに・こうき)遊撃手(2年)は3打数無安打に終わり、2回にはタイムリーエラーも。8点差の大敗を「今の自分たちの現状」と受けとめる。 「そういうところ(プロ)へ行くなら、ああいう打球こそ確実にさばいてやっていかないと将来のためにならない。このチームを自分が引っ張っていけるように頑張っていきたい。守備であったり打つほうであったり、スイングが全然なってないんで、一からすべて、やっていきたい」 181センチ、71キロとまだ細身の赤埴。当確のセンバツに向けては「1年生の頃からずっと甲子園を目指して、その甲子園というところで良い結果をしっかり求めてやっていきたいと思います」と、この冬はあらゆる面で成長を遂げる決意だ。
中日スポーツ