予算は「韓国版の4分の1」でも「スカイキャッスル」がV字回復のワケ 意地悪な「松下奈緒」不気味な「小雪」の対決も見どころに…
26日に最終回
松下奈緒主演のテレビ朝日系連続ドラマ「スカイキャッスル」(木曜午後9時)の視聴率が急回復している。19日に放送された第8話の平均世帯視聴率は7.6%、同個人視聴率は4.3%を記録し前週の世帯6.6%、個人3.6%から大きく跳ね上がった(ビデオリサーチ、関東地区)。一体何が起きたのか。26日には最終回が放送される。(※以下、ネタバレを含みます) 【写真】「胸元セクシー」「天女のよう」…小雪が公開した大胆ショット。“肩チラ見せ”姿も ***
連ドラをウォッチングしている放送ライターがこう指摘する。 「韓国で異例の高視聴率をたたき出し、Netflixでも世界配信されている韓国ドラマのリメイク作だけに前評判は高く、7月25日放送の第1話は平均世帯8.5%、個人4.8%と好調でした。しかし、第2話は各5.3%、3.0%に急落してしまい、テレ朝社内に重い空気が流れていたところ、中盤で下げ止まりなぜか上昇に転じたのです。 配信も絶好調でTVerのドラマランキングでは20日夕現在、フジ系『海のはじまり』の4位、TBS系『西園寺さんは家事をしない』の3位、フジ系『ギークス~警察署の変人たち~』の2位を抑えて堂々の1位。お気に入り登録数は76.1万で『海のはじまり』の199.4万には遠く及んでいませんが、熾烈な受験戦争や医師の家庭事情を描いているだけに特定層が流入してきたようです」 原作の韓国ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」は、2018年11月から韓国のJTBCで放送され、最終回の視聴率が23.8%を記録するなど、社会現象を巻き起こした大ヒット作。タイトルにある「SKY」とは韓国で最難関大学と言われるソウル大学校(S)、延世大学校(Y)、高麗大学校(K)のイニシャルが由来だ。 学歴が特別重視されがちな韓国社会の歪みと悲劇を全20話(1話60~80分前後)にわたって丹念に描き作品としても数々の受賞を誇る。そんな長大な物語をテレ朝は全9話、1本46分ほどでリメイクしようというのだから相当なチャレンジだ。 「予算はおそらく韓国オリジナルの3分の1から4分の1以下でしょうから家具類のセットや衣装、食事風景などにかなりの“ハショリ”が目立ちます。しかも出演料を節約するためか、オリジナルとは異なり主要キャストの家族の数が少なくなっています。比嘉愛未が専業主婦を演じる二階堂家の子どもは1人ですが、オリジナルは3人です。 また、男性キャスト4人の職業は帝都病院脳神経外科医で統一されていますが、オリジナルは整形外科医、神経外科医、ロースクール教授と幅があります。チープ感は深刻に考えず細部を思い切って割愛することで、ストーリーをすっきりさせる作戦でしょう」(前出の放送ライター)