低調なイングランドの中でルーニーが期待を寄せる人物とは 「イングランド代表チームの象徴的な選手の一人として、彼はその先頭に立つべきだ」
批判も多い代表
EURO2024もグループステージの全日程が終わり、決勝トーナメントに駒を進めた16チームが出揃った。 [動画]イングランド代表の完璧な崩しに思われたが サカの先制ゴールは幻に ここからはより激しさを増す戦いが繰り広げられることが予想されているが、そんな決勝トーナメントを前に心配されているのがイングランド代表だ。豪華メンバーを揃えるイングランドは開幕前、優勝候補の1つとして大きな注目を集めていた。 特に攻撃陣は今大会屈指のメンバーが揃っていたが、グループステージ3試合で生まれたゴールはわずか2つのみ。首位で決勝トーナメント進出を決めてはいるが、その戦いぶりには批判も集まっている。 そんななか、イングランド代表のレジェンドであるウェイン・ルーニーは『Football Daily』のポッドキャストにて、今大会10番を背負うジュード・ベリンガムのここまでの印象と決勝トーナメントに向けての期待を語った。 「ジュードは最初の試合で良いスタートを切ったが、彼自身もここ2試合は最高の試合ではなかったと言うだろう。私から見ると、彼はとてもイライラしているように見えた。私はまさに彼と同じ立場に立っていた。昨日の試合でも、彼が両手を空中に振り上げるのを見たはずだ」 「イングランドとレアル・マドリードの象徴として、彼が話すのを聞いたことがない。その理由は何だろうか?現在、イングランド代表チームの象徴的な選手の一人として、彼はその先頭に立つべきだ」 「それは、彼がトーナメントでうまくいっていないことを示している。彼は100%全力を尽くしている。それが問題だとは思わない。選手たちにチームメイトにもっと要求してほしいと思っている。そして、彼はそれをしようとしていたのだと思う。だから、これは批判ではなく、ある意味褒め言葉だ。ただ彼が愚かなレッドカードをもらうような事態にまで発展しないよう、注意しなければならない」 ルーニーはただ全力でプレイするだけではなく、ベリンガムには自分がイングランド代表の象徴の1人であることを自覚し、先頭に立ってチームを引っ張るリーダーシップのような部分も期待している。まだ20歳という若さではあるが、年齢を感じさせないプレイを見せるベリンガムならできるとルーニーは感じているのだろう。 今大会はケインがキャプテンマークをつけているものの、確かに今のイングランド代表にはリーダーと呼べる選手はいない。ジョーダン・ヘンダーソンが闘将としてこれまでチームを引っ張ってきたように、リーダーの存在は大きい。ルーニーはどこか浮き足立っている今のイングランドでベリンガムならリーダーになれると感じており、そうすることでベリンガム自身のパフォーマンスも上がってくると感じているようだ。
構成/ザ・ワールド編集部