最終18番パー5で会心の2オン 4打差逆転優勝に夢をつないだルーキー吉田優利
◇米国女子◇ロッテ選手権 3日目(8日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6536yd(パー72) 【画像】“10年前のドライバー”って使える? 「あれ以上は飛ばない」とティショットで1Wを振りちぎった吉田優利の最終18番(パー5)。ピンまでは残り245yd。3Wの一振りは、ガードバンカーの間にわずかに広がる花道を使って、ピン8mに2オンした。「1打目も、2打目も(持ったクラブで狙うのに)すごくいい距離だった」。イーグルトライは外れたものの、会心の2パットのバーディで締めくくった。 4人の首位タイで迎えた3日目、朝の練習場で調子は微妙だった。いつもより「曲がり幅が大きかった」というショットは、コースに出ると番手の間の距離が残った時、迷いを生んだ。「昨日まではバシッと自分の(打ちやすい)距離が残ることが多かったけど、今日はなかなか来なくて」。それでも、スタート前に雨が降ったことを考慮して、キャリーを計算するなど頭は冷静だった。7Iと8I、8Iと9Iなどで何度も悩む一日だったが、最終ホールのセカンドショットはイメージと結果が完璧につながってくれた。
苦しみながら、上がり2連続バーディでアンダーパーの「71」にまとめた意味は大きい。首位と4打差4位で迎える最終日。「今日はちょっとリズムが早かった。そこはあした気を付けながら、全部いいリズムで打てるようにしたい」と話した。 ラスト18ホールと次戦「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」後に来季シードが決まる。現在の年間ポイントランキングはシード圏の80位、ある程度の出場が見込める100位に及ばない132位にいる。シーズン中盤から最終予選会(12月5―9日/アラバマ州・マグノリアグローブGC)に挑戦する腹は決めているが、大逆転のシード奪取、そして起死回生のツアー初優勝も諦めていない。(ハワイ州エワビーチ/石井操)