巨人・坂本勇人は「キャッチボールが適当だった」守備の名手・宮本慎也が語る基礎の重要性
プロ18年目でショートからサードへ本格的なポジション変更を行った巨人・坂本勇人選手。今季守備についた104試合では全てサードを守り、自身初のサードとしてのゴールデングラブ賞を獲得しました。この活躍を守備の名手宮本慎也さんが答えました。 【画像】ゴールデン・グラブ賞を受賞した坂本勇人選手 現役時代にショートとサードで10度のゴールデングラブ賞を獲得した宮本慎也さん。宮本さんは現役時代、坂本選手と共に自主トレを行い、守備の基礎を指導したと言います。 宮本さんが坂本選手に対して、第一に指導したのが“キャッチボール”でした。 宮本さんは当時の坂本選手のキャッチボールを振り返り「まともなキャッチボールをせず、肩ならしのキャッチボールをしていた。しっかり狙わずに、大体あの辺に行けばいいっていう感じで適当に投げてしっかり狙っていない」と語り、自主トレはキャッチボールの指導から始まったと言います。 宮本さんはキャッチボールについて「ボールを投げるとどうしても体を横に振ってしまうので、 そうなると悪送球の可能性が360度全部出てしまう。いかに自分の体を縦に使えるかっていうのがすごく重要になる。 それができると上下の動きだけになり、横に逸れることがほぼなくなるので、あとは放す位置だけになる」と基礎の重要性を語りました。 さらに続けて「1番言いたかったのはキャッチボールがちゃんとできるようになると 、全部にいい影響が出てくるのでまずそこでしたね」と当時を振り返りました。 さらにサード転向となる今季のシーズン前、宮本さんは送球について「ショートよりもサードの方がファーストへの送球は角度が小さくなる。送球がちょっとそれちゃうとランナーと交錯しちゃったりするので そのへんは気を使います」とサードからの送球についても坂本選手にアドバイスしました。 坂本選手はシーズン前のキャンプから“送球の違い”を意識して練習に取り組み、その結果サードとしては自身初のゴールデングラブ賞に輝きました。