市民に教室、80人笑顔 氷見合宿の立教大水泳部 主将の谷口さんら応援の気持ち込め
氷見市で秋合宿に取り組む立教大水泳部は2日、同市民プールで市民向け水泳教室を開いた。能登半島地震で被害を受けた氷見への応援を込めて実施され、学生たちは園児から70代まで約80人と触れ合い、笑顔が広がった。 教室では部員12人が講師を務め、高校生以上を対象にした水中運動と、園児や小学生向けの水慣れ、小学生のクロール教室が開かれた。 クロール教室では、学生が息継ぎの仕方や手や足の動きを教え、子どもたちはビート板を使ってきれいなフォームで泳ぐ練習をした。比美乃江小3年の玉置碧さんは「教え方が上手だった。これからも水泳を頑張りたい」と話した。 主将の谷口真尋さん(3年)は「暖かく受け入れてくれる皆さんに、笑顔になってもらえるよう頑張った」と話した。 合宿は市出身の実業家で名誉市民第1号の安部清氏の長男、喜方(きほう)氏が部の監督を務めていた縁で、3年に一度行っている。喜方さんは「子どもたちの笑顔を見られて良かった。心も体も元気になってくれたらうれしい」と話した。 1月の地震の影響で、市内の宿泊施設で宿泊客減少や合宿キャンセルが相次ぐ中、氷見市に寄り添いたいと予定通りに実施した。部員30人が10月31日から訪れている。合宿は4日まで。