【多年草メインのガーデニング】お手入れ楽ちん「ペレニアルガーデン」の魅力を解説。多年草ならではの困りごとも…。
ペレニアルガーデンとは多年草をメインにして作られた庭のこと。多年草は一度植えると毎年決まった時期に花を咲かせてくれるので、季節ごとに植え替えする必要がありません。 【写真7枚】キュートなピンク色の「アケボノフウロ」、まるでヒマワリのような「ルドベキア」など、ペレニアルガーデンにおすすめの多年草を見る 手間がかからず初心者向きと思われがちですが、多年草ならではの困りごとも。 今回はペレニアルガーデンのメリット&デメリットや、多年草のオススメ品種を参考価格とともに紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
多年草メインで手間いらず「ペレニアルガーデンの魅力」
●手間が省けて楽ちん 半年~1年で寿命を終える一年草とは異なり、多年草は植えっぱなしでも決まった時期に開花。常緑多年草はもちろん、休眠期には地上部が枯れる宿根草も根は地中で生き続けます。 水切れさえ気をつければ、花ガラ摘みや施肥をしなくても大丈夫。ガーデニングに多くの時間が費やせない方や、世話を楽ちんにしたい方にはオススメです。 ●ナチュラルな雰囲気になる ペレニアルガーデンは野趣あふれる多年草が主役。花は主張し過ぎず可憐で、花色も原色よりもソフトなパステルカラーが多めです。 花が咲かない時期は野草のようなたたずまいの葉が繁り、庭にナチュラルな野山の風景が広がります。 ●四季の移ろいを感じられる 宿根草は季節の移り変わりをより実感できます。冬の間は何もなかった地面から新芽が出てくると春の訪れを感じ、開花時期になると花が満開に。 咲き終わるとしだいに色褪せ、秋から冬にかけてはすっかり枯れてしまいます。自然の営みや植物の生命力を身近に感じられるでしょう。 ●毎年生長する 生育期と休眠期を繰り返しながら株が大きく育つので、植えてから数年経つとボリュームのある草姿になります。品種によって生育スピードが早かったり、のんびり屋さんだったり。 植物の生長に合わせて、自然で自由な庭作りができます。
ペレニアルガーデン「多年草ならではの困りごと」も
●開花期が短い 一年草はワンシーズンという短い寿命のため、次の世代を残す手段である種を作ろうと、多くの花を長期間咲かせます。一方多年草は開花期間が短く、枯れる心配がないので花数は少なめ。 どの季節にも花が咲く庭にするためには、植物の性質を活かした綿密な植栽計画が必要になります。 ●植えた場所を忘れがち 冬は地上部が枯れてしまうため、そこに苗を植えたことを忘れてしまいがち。新しい苗を植えようと土を掘ったときに、休眠中の宿根草の根を発見して後悔するのはよくあることです。 植えた場所を忘れないようにするには、名札を立てておくのがオススメ。別の場所から伸びてきた新芽を雑草と間違って抜くこともあるので、葉の写真を撮っておくのもよいでしょう。 ●夏越しが難しい 近年の日本は温暖化で夏は猛暑になる傾向が高まってきました。もともとヨーロッパのように冷涼な気候が原産地の多年草にとっては、高温多湿の日本では夏越しが難しいのが現実です。 高温対策を万全にしたつもりでも、高温に弱い植物は枯れてしまうこともあるでしょう。 ●イメージどおりにならない 多年草は植えられた場所の環境に合わせて生育するので、予想より大きくなり過ぎたり、案外うまく育たなかったりすることが多々あります。 必ずしも毎年花が咲くとも言い切れず、1年開花をお休みして翌年へのエネルギーを貯めることも。思いどおりにはならないものだと割り切って、じっくり待ってあげることも大切です。