「主役になりたくない」カップル急増!「やりたいことはない」結婚式でも挙げたい理由
結婚式の演出に込められた意味
さらにゆかりさんから、「実は、バージンロードで父親から新郎にバトンが渡されるシーンに以前から違和感があって」と切り出されました。 「あれって、家族のもとを離れて、今後は新郎と人生を歩むって意味があると聞いたことがあるんです。でも私は結婚してからも家族の一員だし、別々の人生を歩むっていうのは違う気がしてしまうんです」 ちょっと気にしすぎかもしれないんですけど……と小さな声で付け加えて、胸の内を話してくれました。 なるほど、確かにごもっともな見解です。もちろんそのシーンに憧れを持つ人も多く、それを否定するものでは決してありません。やりたい人はやる、やりたくない人はやらない。シンプルにそれで良いのです。 「では、それらはやめて、おふたりにとって本当に意味のあることだけにしましょう」 笑顔でそう伝えると、おふたりは安堵の表情を浮かべました。 そう、結婚式だからといって、特別なことをしないといけないわけではないのです。 そして、こんな質問をしてみました。 「おふたりは宴内人前式って聞いたことはありますか?」 ◇神田さんが「主役になりたくない」ふたりに提案した「宴内人前式」とは? 後編「『主役になりたくなくても結婚式はしたい』カップルが選んだ『宴内人前式』でできること」でくわしくお伝えする。
神田 裕子(トキハナ ブランドマネージャー・もとウェディングプランナー)