「主役になりたくない」カップル急増!「やりたいことはない」結婚式でも挙げたい理由
「やりたいことはないけど、やりたくないことはある」
けれども、いざ結婚式について考え始めると、おふたりはある壁にぶつかってしまいます。「あの、業界の方にこんな事を言うのは失礼かもしれないんですが、結婚式でやりたいことは特にはないんです。でも、やりたくないことはたくさんあって……」 聞けば、おふたりは従来の結婚式に、違和感があったのだそうです。「主役は私たち」とばかりに、新郎新婦が注目を浴びる演出の数々。眩いほどの照明、豪華な装飾、そして大勢のゲスト。 「私たちは別に目立ちたいわけではない」 「もっと自然体で、いつも通りでいたらダメなのか」 普段は広報として人前に立つことに慣れているゆかりさんですが、本来は過度な注目を浴びるのは苦手なタイプなのだそう。蒼さんも、形式ばった演出や、堅苦しい雰囲気は好きではないと言います。 「結婚式だからって、自分たちが別人みたいになっちゃうのは違うよね」 おふたりは、自分たちらしい、自然体でいられる結婚式を模索し始めた時に、トキハナを知って、相談に来てくれたのでした。 私はおふたりの気持ちに寄り添った、「主役にならない結婚式」を提案することにしました。 実は近年、結婚式に対する価値観は多様化し、蒼さんとゆかりさんのようなニーズも増えています。 「ふたりらしく、自然体でいられる結婚式にしたい」 「家族や親しい友人と、アットホームな時間を過ごしたい」 そんな想いに応えるように、結婚式のかたちも変化しているのです。 私は、時間をかけて細かなヒアリングを行い、おふたりが普段から何を大切にしているのか、結婚式ではどんなことを避けたいのかなどを、明確にしていきました。 おふたりがやりたくないこと ・挙式での父から新郎へのバトンタッチ(家族からの卒業のようで寂しい) ・ブーケトス(ゲストが嫌がる可能性が高い) ・披露宴入場、退場のアナウンス(注目して!って言っているようで嫌) ・ケーキ入刀、ファーストバイト(いかにも主役な演出はしたくない) ・ウエルカムスピーチ(人前で話したくない) ・お色直し(着替える時間がもったいない) ・花嫁の手紙(人前では伝えたくない) ・謝辞(仰々しい挨拶をしたくない)