４月２０日の５０歳誕生日を前に、サプライズでケーキを贈られて笑顔の川崎フロンターレ・鬼木達監督

　Ｊ１川崎は１６日、川崎市内で２０日の東京Ｖ戦（Ｕ等々力）に向けた公開練習を行った。ＤＦファンウェルメスケルケン際が完全合流したほか、ＤＦ車屋紳太郎やＦＷ宮城天も部分合流で復帰に向けて汗を流した。 　東京Ｖ戦は鬼木達監督の５０歳の誕生日。この日の公開練習後には報道陣から似顔絵入りの特製ケーキがプレゼントされた。何も知らなかった指揮官は「いやー。うれしいなぁ。ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべて喜んだ。 　鬼木監督は誕生日の４月２０日に指揮をしたことはないが、現役時代では川崎の選手として２００２年のＪ２第１０節山形戦（等々力）に先発フル出場し、３―０の勝利に貢献している。 　川崎のＪ２時代から現役でプレーし、現在は監督としてリーグ優勝４回、天皇杯２回、ルヴァン杯１回と７冠をクラブにもたらした。だがチームは現在２連敗で降格圏と勝ち点１差の１５位。３戦連続で無得点と苦しんでいる。この日の練習場にはサポーターが「這い上がろう　俺達と共に」と横断幕を掲げたことにも感謝した。「いろんな歴史を見てきているから幸せ。現役で特にＪ２の時は、等々力が満員になることはなかった。だからこそ勝ちたい！」と勝利を渇望した。 　５０歳の誓いを問われると「とにかく巻き返すしか頭にない」ときっぱり。東京Ｖ戦へ「自分たちのスタイルを貫く意志があり難しい相手。自分たちより上にいある相手。１つずつ積み上げて巻き返し、上に離されないようにして付いていくことが重要。そうやって自信を深められたら」と一転、表情を引き締め。勝利してのガッツポーズが見たいと要望されると「バースデー関係なく勝ちたい！」と意気込んでいた。