山口まゆ、海外で大反響を受けた最新主演映画。性暴力被害に遭ったヒロイン役…蘇る撮影当時のつらさも「今では素直に応援できる」
木村拓哉と7年ぶりに再共演
大学在学中も映画『僕に、会いたかった』(錦織良成監督)、初めての時代劇の映画『下忍 赤い影』(山口義高監督)などに出演。2021年には、映画『樹海村』で主演(山田杏奈さんとW主演)を果たす。 『樹海村』は、富士の樹海を舞台に、「絶対に検索してはいけない」と、インターネットの怪談スレッドで語り継がれる、通称「コトリバコ」と呼ばれる樹海に封印された呪いの箱の恐怖と、樹海の負の引力がもたらす狂気と混沌の世界を描いたもの。山口さんは、封印してから13年後に突然出現した呪いの箱の恐怖にさいなまれる天沢鳴(めい)役を演じた。 ――清水崇監督の現場はいかがでした? 「ホラー映画を撮っている監督って、もっとコワモテの感じなのかなと思っていましたけど、とても陽気な感じでした(笑)。 実は私が子役事務所に入っていたときに、初めてエキストラの仕事をしたのが清水監督の『ラビット・ホラー3D』という、満島ひかりさんが主演のホラー映画だったんです。『樹海村』で10年ぶりに主演という立場で監督とご一緒できて感慨深かったです」 ――結構怖いシーンもありましたが、撮影はいかがでした? 「ホラー映画だけど、結構みんなでワイワイやっていました(笑)。どうやって人を怖がらせられるかということを本当に一生懸命考えながらやっていましたね。 昔はレンタルビデオ店でホラー映画のパッケージを見ただけで寝られなくなるタイプだったのですが、ある日突然、学校の帰り道に『ホラー映画はフィクションだ!』って思ってから大丈夫になりました(笑)。自分でもよくわからないんですけど、ある日突然そういうのが降ってきたんです(笑)。それから全部大丈夫になりました」 ――撮影はスムーズにいきました? 「そうですね。私は霊が見えないので余裕でした(笑)。怖くなかったです」 ――出来上がった作品を見ても大丈夫でした? 「はい。脚本を読んでいたので大丈夫でした(笑)。でも演出とか照明とか、技術さんの頑張りでこんなに魅力的な作品になるんだなって驚きました。あらためてホラー映画の色味とか、そういうものがめちゃくちゃ大事だと感じました」 2022年、山口さんは『未来への10カウント』で、7年ぶりに木村拓哉さんと共演。このドラマは、生きる希望を喪失している男・桐沢祥吾(木村拓哉)が高校ボクシングのコーチになったことで徐々に再生していく様を描いたもの。山口さんは、ボクシング部の力強い味方となる新聞部の部員・矢代智香役を演じた。 「木村さんとまた会えると思って、すごくうれしかったです。撮影現場でお会いしたときに『おはようございます』と言ったらピースをしてくれました(笑)。『憶えていてくれたんだ』ってすごくうれしかったです」 ――撮影はいかがでした? 「『アイムホーム』のときもですが、木村さんは壁を作るような方ではないので、控室にみんなの顔を見に来たりして、緊張をほぐしてくれていました。本当に“先生”という感じでしたね」