子どもがお年玉をもう全部使い切っていました。貯金する大切さはどうやって教えたらいいでしょうか?
誰でもお金は毎日の生活のなかで必ず関わるものです。子どもの自立のためには、親が子どもに対してきちんと「お金の教育」を行う必要があります。 ただ、お年玉をすぐ使い切るなど、子どものお金の使い方に悩みを持つ親もいるでしょう。このような場合、どのようにしてお金の大切さを教えればよいのでしょうか。本記事では、お金の重要性を教える方法など、子どもへの金融教育のやり方について解説します。
子どもへのお金の教育はなぜ必要?
実は、意識せずとも私たちは子どもの頃からお金の使い方を学ぶ機会が多くあります。お小遣いやお年玉をもらったときに、親から「無駄遣いしないように」と注意されることも「金融教育」の一環です。 また、大人になると自立して収入を得て、1人暮らしや結婚、結婚や家のローンなど、大きな額の出費を経験することもあります。さらに、貯蓄・保険・投資など、幅広いシーンでお金に関わる機会が増えていきます。 このような場面で適切に判断するためには、それまでの人生で培ってきた「お金に対する知識」が不可欠なのです。こうした場面で適切な判断を行うためにも、子どものうちから金融リテラシーを育む必要性があります。
【子どもの年齢別】身につけておきたい金融リテラシー
金融広報中央委員会では、年齢別・分野別に教育内容をまとめた「金融リテラシー・マップ」を発表しています。ここでは、小学生と中学生の内容を紹介します。 ◆小学生の教育内容 買い物やお小遣い、お年玉やお手伝いなどの体験を通じて、お金に関する経験や知識、技能を身につけることとしています。その体験を通じて、社会で生きるための力の素地を身につけることが目標です。 具体的には「お小遣い帳をつける」「貯蓄の習慣を身につける」「商品の選び方を知り工夫して買い物する」などの要素が挙げられています。 ◆中学生の教育内容 中学生になると、お小遣いの管理や買い物などの経験も増えてきます。家計や生活設計を理解し、将来の自立に向けた基本的な力を養うことが目標です。 具体的には「家計の収支や支出への理解を深める」「職業経験などを通じて勤労を実感し、就きたい職業について考えて情報収集する」などが挙げられています。