侍ジャパン・井端監督、26年WBC連覇へ「大谷は象徴。来ていただきたい」 25年は土台作りの年
今季の成長を期待する選手もいる。故障のため昨秋の国際大会「プレミア12」に選出できなかった山本(DeNA)は「代表の正捕手になれる素材」と高く評価。「昨年も素晴らしかったですけど、さらにレベルを上げてほしい。すごく大事なシーズンになる」と過渡期を迎える代表正捕手の候補に挙げた。
井端ジャパンの中心を担ってきた森下(阪神)には「調子うんぬんではなく、集中して積極的に打てる球を打っていくというスタイルは頼もしい。どの投手でも自分のスイングができるのは技術も兼ね備えている。そろそろすごい成績を出すんじゃないかなと思っている」と、間近で接してきたからこそ、予見できる成長曲線を語った。
25年の一字は『新』としたためた。「世界一に向けて戦う、挑戦したいなと気持ちがある。新鮮な気持ちでやれたらいい」と指揮官。26年春の歓喜を見据え、25年はチームの土台を積み上げていく。
■ルーキーも代表候補
昨年3月のチェコとの強化試合では大学生だった宗山(楽天)、金丸(中日)、中村(ヤクルト)、西川(ロッテ)を選出。4選手は昨秋のドラフト会議で1位指名を受けた。アマチュア選手にも鋭い慧眼を持つ指揮官は「伊藤(日本ハム)、栗林(広島)は1年目途中で(2021年東京五輪の)代表に入ってきた」と例を挙げ、「それを踏まえて呼んだ」と明かした。「(WBC日本代表の)候補であるというのは間違いない。期待してみていたい」とプロ1年目を過ごす新人も代表候補として視察すると明かした。