近畿勢が11年ぶり開幕5連敗 止めるのは大阪桐蔭? センバツ
春夏の甲子園で上位に名を連ねることが多く、地の利もありそうな近畿勢が、今春は苦戦を強いられている。第96回選抜高校野球大会は第4日の21日に1回戦があり、京都国際が青森山田に敗れ、近畿勢は21世紀枠の田辺(和歌山)を含めて開幕5連敗となった。近畿勢の開幕5連敗は2013年大会以来、11年ぶり。残る近畿勢は2校。黒星を止めるのは11年前と同じ、あのチームなのか。 【歴代優勝校 センバツの覇者たち】 今大会は18日に田辺が昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)に2―4で惜敗し、近江(滋賀)は延長十回タイブレークの末、熊本国府に1―2でサヨナラ負けした。さらに、20日に京都外大西が前回王者の山梨学院に、耐久(和歌山)が中央学院(千葉)にそれぞれ1―7で敗れた。 五つ目の黒星を喫した京都国際の小牧憲継監督は「これだけ負け続けたら、普通はそろそろ勝つと思うのですが……」と冗談めかしつつ、「素直に青森山田さんが強かった」と脱帽した。 11年前の近畿勢は開幕から履正社(大阪)、大和広陵(奈良)、龍谷大平安(京都)、京都翔英、報徳学園(兵庫)が相次いで敗れ、初戦5連敗となった。 この大会で連敗を止めたのが大阪桐蔭だ。1回戦を勝ち上がった遠軽(北海道)と2回戦で対戦し、11-1で快勝した。 今大会、残る近畿勢は前回4強の大阪桐蔭と準優勝の報徳学園。ともに22日に1回戦を迎え、大阪桐蔭が第2試合で北海(北海道)と、報徳学園が第3試合で愛工大名電(愛知)と対戦する。 11年前と同じように、大阪桐蔭が北海道勢に勝って連敗を止めるのか。注目が集まる。【森野俊】