節約志向の高まりで狙いたい、業績好調の生活防衛関連株
食料品の相次ぐ値上げを受けて消費者の節約志向は強まっている(イメージ写真:青空/PIXTA)
日経平均株価は3月22日に4万1087円の高値をつけたあとは利益確定売りに押されているようで、4万円を下回っての推移が続いています。決算発表が少しずつ始まってきている影響もあって、日経平均のEPS(1株当たり純利益)は一時2400円をうかがうところまで改善していましたが、足元は2300円前半台まで低下してきています。 さすがに2300円前半台まで低下すると、株価が3万9000円台半ばでもPER(株価収益率)が17倍を超えてしまう状況ですので、株価に割高感が出てきたと考える人が増えても不思議ではありません。今後の株価上昇への期待感が後退したと考えて、利益確定売りによって株価が下落しても仕方がないといえるでしょう。 ゴールデンウィークに向けて決算発表が少しずつ増えていくわけですが、日経平均のEPSが現状維持、もしくは再び2400円に向けて上昇しなければ、日経平均が4万円を再び超えて、高値を更新する状況にはなりにくいのかもしれません。 さらに、ここまで年内3回の利下げを織り込んで上昇を続けてきたアメリカの株式市場は、4月に入ってから上値の重い展開が続いています。これはアメリカ経済が強い状況が続いていることもあって、FRB(連邦準備制度理事会)の高官がインフレ鈍化が足踏みするようなら利下げを行う必要があるのかを問うような内容のコメントをしたため、利下げ期待が後退したからです。
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横山 利香