3度目の大会優勝目指す稲森佑貴、首位と4打差の3位「日本一曲がらない男」ティーショットは14ホールでフェアウエー【男子ゴルフ】
◇10日 男子ゴルフ国内メジャー第3戦、日本オープン第1日(埼玉県狭山市、東京GC) 2018、20年に続く3度目の大会優勝を目指す稲森佑貴(30)=国際スポーツ振興協会=が最多タイの7バーディーを奪うなど67で回り、3アンダーで首位と4打差の3位につけた。日本オープンを3度以上制したのは過去5人。30歳11日で優勝すれば史上最年少となる。7アンダーの単独首位は2年ぶりの優勝を目指す新婚の池村寛世(29)=ディライトワークス=で、通算9勝の今平周吾(32)=ロピア=が3打差の2位につけた。 ◇ ◇ ◇ 多くの選手が深いラフに悲鳴を上げる難コースにも、稲森は普段通りのプレーに徹した。 「こんな好スコアで回る予定ではなかった。3オーバーくらいならよし、くらいに思っていたので…」と言いながらも67をマーク。しっかりと優勝を狙える位置につけた。 昨季まで8シーズン連続でフェアウエーキープ率1位を誇り、「日本一曲がらない男」の異名を持つ。今季も、前週まで過去最高の80・407でランキング1位。この日も計14ホールでティーショットがフェアウエーを捉えた。 「フェアウエーじゃないと何もできない。パー4で2打目が遠くてもフェアウエーからグリーン周りまで運び、3打目でついてパーを拾えればラッキーくらいの感覚でやっていた。僕は伸ばし合いよりも我慢する方が好き。明日も(フェアウエーキープに)徹します」。パー3でも開始直後の12番でカラーから約10メートルのバーディーパットを沈め、後半の8番では実測166ヤードを6番アイアンでピンそばにつけた。 日本オープンの優勝回数は宮本留吉の6度を筆頭に尾崎将司の5度、中嶋常幸(優勝時は中島)の4度、小野光一と中村寅吉の各3度と続く。今大会で稲森が優勝すれば30歳11日で、3度目の優勝を達成した時の年齢では宮本の30歳14日を超える最年少となる。 7バーディーを奪う一方で4ボギーをたたきながらも上位をキープ。2日目以降もコースの真ん中を歩き続ける。
中日スポーツ