ホーム最終戦に2万人を アビスパ福岡が県内4大学の学生と協議
サッカーJ1アビスパ福岡が5日、本拠地のベスト電器スタジアム(福岡市)で「産学連携キックオフミーティング」を行い、県内4大学の学生約60人と今季ホーム最終戦となる11月30日・浦和戦の集客策を協議した。今季クラブ最多入場者数(1万5880人)を上回る2万人を目指す。 ■ミニのワンピ、女性警察官風衣装も…ハロウィン仕様コスチュームでチアが舞う【写真】 昨年クラブ初タイトルとなるYBCルヴァン・カップを制覇した福岡だが観客数は伸びず、今季も1試合平均入場者数はJ1最少の9178人。現状を打開するため、浦和戦のスポンサーを務める人材派遣会社のエイジェックや、福岡大、九州産業大、中村学園大、久留米大と連携した。 学生が若年層・女性の新規ファン獲得や福岡県南部エリアの来場者増などのテーマ別にアイデアを持ち寄り、クラブ職員と実現可能か模索。スタンプラリーやSNSの積極活用といった案が出た。福岡のDF田代雅也(31)も議論に参加し「選手の年代別に色分けしたタオルマフラーをつくっても面白い」や「アイスホッケーの試合を初めて観戦した際、会場でもらったプログラムにルールが書いてあって分かりやすかった。初心者向けの席にルールを説明した資料があると面白い」などと積極的にアイデアを出していた。 チームが12試合ぶりに勝利した4日の名古屋戦の入場者数は7670人にとどまったが、後半43分に小田逸稀が決勝点を決めた際にはスタンドからの後押しを感じたという。田代は「柔軟なアイデアが面白く活力になった。多くの方に来て、最高の雰囲気をつくっていただきたい」と願った。(末継智章)
西日本新聞社