5位ピアストリ、カナダはメルセデス勢に表彰台争い敗れる「彼らの速さに驚かされた」
F1カナダGPの決勝で5位となったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、レース中に争うことになったメルセデスが「とても速い」ことを示したことに驚かされたと語っている。 【リザルト】F1カナダGP 決勝レース結果 カナダGPの決勝でピアストリは、表彰台の最後の一席である3番手を争った。しかし彼には、メルセデスのジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンのふたりが襲いかかった。結局はメルセデスに軍配が上がり、ピアストリは後退……最終的に5位でのフィニッシュとなった。 レース後、表彰台をどれだけ期待していたかと尋ねられたピアストリは、次のように語った。 「メルセデスが後ろにつけるまでは、(表彰台に)かなり近いと思っていた。そして彼らが頑張っていることに気がついた」 「最後まで彼らを後ろに留めておくのは、信じられないほど難しかったと思う。特に彼らの前を走っていたわけだからね」 「抜かれないようにベストを尽くしたよ。でも彼らが新品タイヤを履くと、明らかに他の人達よりもかなり速かったと思う」 メルセデスはカナダGPでラッセルが3位、ハミルトンが4位と調子を上げてきているように見えた。この進歩には、モナコGPで初めて投入された新しいフロントウイングによる効果もあると考えられる。 今季開幕から苦しんできたメルセデスは、カナダGPでは初日からそのポテンシャルを発揮。上位を脅かすペースで走り始めた。 ピアストリは今回メルセデスについて、とても速かったことには驚かされたと語った。 「彼らが速かったという事実は、大きな驚きではなかったと思う。彼らが、とても速かったということには驚いたけどね」 「FP3のルイスのラップには悩まされたよ(このFP3でハミルトンはトップタイムだった)。セッション後にはその答えも出たけど、セッション中は近づく事もできなかった。予選Q2もそうで、ジョージが11秒7のところを僕は12秒1や12秒2でしか走れなかった。その0.5秒を縮められそうになかったんだ。今週末、彼らはとても速かった」 「彼らはタイヤを上手く使っていたと思う。インターミディエイトではある時点で少し彼らも苦しめられたようだけどね」 「だから彼らが強い週末だっただけかもしれない。だけど全く予想外かと言えばそうじゃない。モナコでも、彼らはとても強いところがあったからね。そして今週末も、彼らはとても強かったよ」 なおピアストリはメルセデス勢を抑え込もうと必死に防戦していく中で、終盤の63周目の最終シケインでラッセルと軽い接触があり、ライバルをエスケープゾーンへと追いやってしまう場面もあった。 このインシデントについてピアストリは次のように見解を語った。 「もう少し様子を見てみないといけない。あそこは2ワイドで入っていくには本当に難しいコーナーだ。それに、アウト側に回り込むのはとても勇気が必要だと思う」 「結局、彼には抜かれてしまった。だから結果にはあまり影響は無かったと思う。でも、楽しんでもらえたならいいね」
Jonathan Noble