インド通信社、米オープンAIを提訴…「AI学習に記事を無断使用」
ロイター通信などは19日、AI(人工知能)の学習に自社の記事を無断で使用されたのは著作権侵害に当たるとして、インドの通信社ANIが対話型AIサービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIを提訴したと報じた。1回目の訴訟手続きが同日、ニューデリーの裁判所で行われた。
印主要紙タイムズ・オブ・インディアによると、インドでオープンAIが提訴されたのは初めて。ANI側は記事の使用停止と2000万ルピー(約3660万円)の賠償などを求めている。ANI側は訴状で、オープンAIについて「合法的なライセンスや許可の取得を拒んだ」と非難した。
オープンAIは、すでにANIの記事の使用を停止したほか、オープンAIのサーバーがインドの国外にあるなどとしてインドの裁判所に管轄権がないと主張している。生成AIによる記事などの利用を巡っては、米紙ニューヨーク・タイムズが昨年12月、オープンAIを提訴した。