最後の笑顔もたまらん… レッサーパンダの「手を乗せるチャレンジ」がお見事 実は普段から練習してます
横浜・八景島シーパラダイスで撮影されたレッサーパンダの動画がSNS上で注目を集めています。飼育員たちの手の上にレッサーパンダがちょこんと前肢を乗せる動画です。撮影の経緯を飼育員に聞きました。
シセンレッサーパンダの「ネイ」
「ネイと今流行りの #手を乗せるチャレンジ に挑戦してみた」 今月6日、横浜・八景島シーパラダイスの公式X(旧ツイッター)アカウントが5秒の動画を投稿しました。 映っているのは、シセンレッサーパンダの「ネイ」(オス、6歳)。 1人目の飼育員が左手を差し出すと、2人目がその上に右手を乗せます。 すると、それを見ていたネイが左前肢をちょこんと乗せました。 最後はカメラ目線で「できたよ」と言わんばかりの表情を見せます。 この動画に対して「可愛すぎて100回リピートした」「最後のキメ顔がチャーミング」といったコメントが寄せられ、いいねは19万を超えています。
横浜・八景島シーパラダイスに聞きました
「お部屋に帰る前の健康チェックとトレーニングの時間に撮影しました」と話すのは、担当の飼育員です。 シーパラのレッサーパンダたちは健康管理のために、飼育員が右手を差し出すと左前肢を、左手を差し出すと右前肢を出す、というトレーニングをしているとのこと。 普段の健康チェックで行っていることを、「#手を乗せるチャレンジ」にあわせて投稿してみたそうです。 ネイの左前肢が乗った時、爪で痛くはなかったのでしょうか? 「少しキュッと握る感じもありましたが、全体重をかけていたわけではないので、痛くありませんでした」 レッサーパンダの手のひらは被毛で覆われていて、とてもフワフワ。 雪や氷の上を歩くため体温を逃がさないようにし、滑り止めの役割も果たしているそうです。 とはいえ、爪は鋭く尖っていて、少し引っかかれたり、体重をかけられたりするとケガをすることも。 「飼育員たちは、動物たちに関わる時はお互いにケガをしないよう細心の注意を払っています」
魅力を引き出す飼育展示を
ネイは運動神経が抜群で、普段はとても穏やかな性格とのこと。 リンゴが大好きなので、どうやったらリンゴをもらえるかを一生懸命考えて行動しているそうです。 動画が話題になったことについて、飼育員はこう話します。 「レッサーパンダの魅力を伝えられたことが、とても嬉しかったです。ぜひ当館にもお越しいただき、直接その魅力を体感いただけたらと思います」 生きものたちを身近に感じ、興味関心を持ってもらうことが、野生動物や自然環境の保全につながる最初の一歩。 そのためにも「生きものたちの魅力が伝わるSNSや、魅力を引き出す飼育展示を頑張りたいと思います」とのことでした。