【プレビュー】リーグ4連勝中で首位浮上を見据える3位神戸と新体制で再構築中の11位浦和が激突! | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは9月27日から28日にかけて第32節が開催。28日、ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸と浦和レッズの一戦が行われる。 ●【動画】サンフレッチェ広島 大迫敬介&FC町田ゼルビア 谷晃生インタビュー
逆転優勝へ勢いを強める3位神戸と2度目のスコルジャ体制で巻き返しを図る11位の浦和が激突する。 神戸はリーグ4連勝中。この間に同勝ち点で並ぶ上位2チームとの勝ち点差を「1」まで迫っている。さらに今節は、その上位2チームが直接対決を行うため、その結果次第では約4か月ぶりの首位浮上の可能性がある一戦だ。2年連続のリーグ王者を果たすためにもここでしっかりと勝ち切って、そのチャンスを掴みたいところだ。 何よりも前節は勝ち方も良かった。アルビレックス新潟の敵地へ乗り込んだ中、一時は逆転を許す展開を強いられ、苦しんだものの、FW武藤嘉紀の節目となる10得点目で追いつくと、試合終了間際には、CKをDF菊池流帆が沈めて土壇場で逆転。さらにチームが勢いづく勝ち方で4連勝を飾っている。 また水曜日の天皇杯準々決勝では、FW大迫勇也や武藤ら主力を温存した中で鹿島アントラーズに3-0で快勝。今夏に8年半ぶりに古巣に帰ってきたMF森岡亮太が復帰後初ゴールをマークすれば、最近は途中出場が続いているFW佐々木大樹がゴールという形でアピールし、リーグ戦では無得点が続いているMF井手口陽介にも神戸移籍後、初ゴールが飛び出した。ここからACLや天皇杯とカップ戦を並行する過密日程を強いられる中、さらにチームの士気を高める活躍があったことが何よりも好材料だ。このまま、勢いを止めず、首位浮上を果たせるか。 アウェイの浦和は、マチェイ・スコルジャ監督が復帰し、初戦こそガンバ大阪に競り勝ってリーグ戦では7試合ぶりの白星を飾り、ひとまず流れを断ち切れたものの、前節はオウンゴールとPKという不運な形にも苛まれてFC東京に0-2で完敗。勝ちなしのサイクルに逆戻りしないためにも今節でしっかりと仕切り直したいところだ。 前回のスコルジャ体制で強みとしていたのは、守備の硬さだ。その堅守を再構築し、拮抗した展開を作ることが勝利へのポイントになるだろう。ただ前節は前半に2失点を喫したものの、クリアミスからのオウンゴールとハンドによるPKというイレギュラーな失点だったことを踏まえれば、あまり悲観せずに神戸戦に向けて立ち向かっていきたいところだ。 こちらも今夏、浦和に10年ぶりに電撃復帰したMF原口元気がここ2試合は途中出場しており、出場時間を伸ばしているだけに注目選手として期待がかかる。またここ最近は途中出場が続いているFWチアゴ・サンタナだが、代わって先発してきたFWブライアン・リンセンが前節のFC東京戦で前半のうちに負傷交代。そういったチーム事情も相まって、久しぶりの先発チャンスが巡ってくる可能性のあるブラジル人ストライカーの活躍に期待したい。 現在の立ち位置に差はあるものの、クラブ規模や選手個々のクオリティーの高さを踏まえれば、両者の対決が注目必至の好カードであることは間違いない。28日の19時にキックオフを迎える好カードはどんな結末を迎えるか、注目だ。