郷土料理甲子園inおおいた、国東高が総合優勝 財前直見さんらが審査
第1回「郷土料理甲子園inおおいた2024」が17日、大分市金池南のJCOMホルトホール大分で開かれた。県内の高校4校から5チーム18人が参加し、郷土料理に一工夫加えたオリジナルメニューを調理。県出身の俳優財前直見さんらが審査した。 大分学研究会(楢本譲司代表理事)が、高校生を対象に、地域の食の魅力を再発見し、受け継いでもらいたいと初めて企画した。 大分商、明豊、国東、宇佐産業科学の各チームが考案したメニューを説明した後、ご飯・麺類、おかず、デザートの3品を仕上げた。5人の審査員が試食し採点した結果、国東の沢田千紘(ちひろ)さん(16)、厚田桃花さん(16)、安部椛恋(かれん)さん(17)、岡野結菜さん(17)=いずれも2年=のチームが総合優勝した。
メニューは、来年度から同高で宇宙関連の学習に力を入れるスペースコースが始まることにちなみ、「月に住む友人へのプレゼント」をイメージ。国東名物の「たこ飯」や、月面での体調管理を考慮してビタミンDが豊富な県産の乾シイタケで天ぷらを作った。デザートのじり焼きも、粉末にした乾シイタケをクリームチーズに混ぜて巻いた。 水が貴重な宇宙では洗い物を減らすことが重要と調理法も工夫。じり焼きの生地は、ボトルに地粉と豆乳を入れてシェイクした。 チームは「優勝できるとは思わなかった。うれしい。総合学習で宇宙食を学び、アレンジに生かすことができた」と話した。 特別審査委員長を務めた財前さんは「一つ一つ丁寧に作り上げているのを見て感動しました。作る側も食べる側も笑顔があったのが一番良かった」と講評した。