ゼンデイヤ、テニスシーンはダンススキルで乗り切る『チャレンジャーズ』で挑んだ悪女役
ハリウッドの若手女優として大活躍しているゼンデイヤの最新作『チャレンジャーズ』(全国公開中)が、高評価を受けている。ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』)が監督し、『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソン監督の夫、ジャスティン・カリツケスが脚本を担当。全米公開前に開催された記者会見には、ゼンデイヤ、共演者のジョシュ・オコナー、マイク・フェイスト、グアダニーノ監督、カリツケス、エイミー・パスカル(製作)が出席し、出演の経緯や役づくりについて語った。(吉川優子 / Yuko Yoshikawa) 【画像】プレミアでテニスボールドレスを披露したゼンデイヤ
念願のグァダニーノ監督とのタッグ
テニスのスター選手タシ(ゼンデイヤ)に出会った親友同士のテニス選手パトリック(オコナー)とアート(フェイスト)は、彼女に強く惹かれるが、タシは怪我をして選手生命を絶たれることに。2人の間で揺れ動くタシを中心に、3人の複雑な三角関係が、現在と過去を行き来しながら、巧みに、そしてセクシーに描かれる。 本作の出演依頼を受けた時、ゼンデイヤはドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」を撮影中だったというが「脚本が素晴らしかったんです。おかしいけどコメディじゃないし、ドラマがあるけど、ただのドラマじゃない。テニスが出てくるけど、スポーツ映画じゃない。私のキャラクターは、今まで読んだことも見たこともないようなもので、彼女は私をすごく怖がらせました。それで『これをやる必要があるかもしれない 』と思ったんです(笑)」と今作に惹かれた理由を語る。
ゼンデイヤにとって、グアダニーノが監督するということも大きかった。本作でプロデューサーも兼務したゼンデイヤは「ルカが脚本を読んで監督することに興味を持ったと聞いて、夢のようでした。彼の作品の長年のファンだったんです。以前ディナーで一度会ったことがあって、イタリア語を話せない私の代わりに、ベジタリアンのメニューを注文できるように、彼が手助けしてくれたんです。それから彼のことが大好きになって、何らかの形で一緒に仕事をしたいとずっと思っていました。彼は、私たちが作りたかった映画がどういうものか、そしてキャラクターのことをとても深く理解していたんです」とグァダニーノ監督を賞賛する。