「帽子作りにハマった」朝ドラ俳優の意外な現在地 田中美里「40代はやりたいことであふれてる」
ラジオでのひと言がきっかけとなり、2019年には帽子ブランドを立ち上げたのは、NHK連続テレビ小説『あぐり』などで人気を博した俳優・田中美里さん。やりたいことに「早い、遅いなんてない」と、気づかされるインタビューでした。(全4回中の2回) 【写真】「最高な色合い」田中美里さんプロデュースの帽子の数々(全14枚)
■ラジオがきっかけ「帽子会社から声がかかって」 ── 2019年に帽子ブランド『ジンノビートシテカッシ』を立ち上げ、プロデュースを手がけています。きっかけは何だったのでしょう。
田中さん:ラジオ番組の企画で帽子を作る体験教室に行ったのが、そもそものはじまりでした。何度か教室に通ううちに、帽子作りにハマってしまって。あるとき、新聞の取材で「いまハマっているものを3つ教えてください」と聞かれ、「帽子作りにハマっています」と答えたのを、たまたまその帽子会社の方たちが見てくださったんです。本当にどこでどんなご縁があるかわからないですよね。 最初に「帽子ブランドのプロデュースをしてみませんか?」というお話をいただいたとき、「名前だけではなくて、時間をかけてみなさんと一緒につくっていきたい」とお願いしたら、「ぜひ」ということで、デザインから生地選びなど、いろいろ提案させていただいています。
── ブランド名は田中さんが命名されたとか。 田中さん:『ジンノビートシテカッシ』は私の地元・石川県の方言で、「のんびりしてって」という意味。ふるさとを感じられる言葉がいいなと思ってつけました。でも長すぎるのか、なかなか覚えてもらえないのが悩みです(笑)。今は「ジンノビ」と呼ばれて親しまれています。 ── 今日もステキな帽子をお召しになっていますね! 田中さん:今日被っているのも『ジンノビートシテカッシ』の帽子です。帽子って取り入れるのが難しいとよく言われるけれど、ジンノビはシンプルなデザインが多いので洋服にも合わせやすく、帽子があることでコーデが決まったりもする。友人にも勧めたら「もう帽子がないと物たりない」なんて、言ってくれています。そういえばこの前、ドラマで加藤清史郎君が『ジンノビートシテカッシ』のベレー帽をかぶってくれていて。なんだかちょっとうれしかったですね(笑)。