ダイタク、体重差拡大で双子ネタがギリギリ!?「差が広がりすぎる前に『M-1』に行けてよかった」
――『M-1』から解放されるのも楽しみにされているそうですね。 大:『M-1』は神経すり減るので、それがなくなるというのは安堵感です。芸人の第1章が今の人たちは『M-1』なんです。15年間が第1章になったら、大卒で始めた人は38歳ですから、『M-1』を目指すのはいいけど、最終目標にするのはよくないと思います。 拓:『M-1』を目指さない芸人の方が今後勝てると思います。本当に狭き門で、行けなかった時のリスクがデカすぎるので。『M-1』以外で世に出る、有名になることも考えた方がいいと思います。 大:商売やったり、YouTubeで金稼いだり、何でもいいと思います。だって『M-1』で決勝に行けるのは0.1%ですから。 ――お2人も『M-1』だけに縛られないように意識されてきたのでしょうか。 拓:劇場の方が圧倒的に楽しいので。僕らは『M-1』は別モノとして捉えています。『M-1』では普段のライブではやらないネタをやっていますし。劇場で評価される世界をちゃんと作って、『M-1』でも評価される世界を作れたらなという感じです。 ――『M-1』に感謝していることは? 拓:緊張感をずっと持てたことです。結局、目指すものではあったので、漫才をやるにあたってのモチベーションではありました。 大:『M-1』に行ったらもっと楽しいことができるなと。いろんな人に知ってもらって、大きな舞台に立てるようになったら、絶対その方が楽しいだろうなと思ったので、『M-1』も手を抜かずやらないといけないという思いは常にありました。
双子でよかったこと「覚えてもらいやすい」「間とかテンポも強み」
――双子でよかったなと感じる瞬間も教えてください。 大:やっぱり覚えてもらいやすいですし、無名な僕らでも、出て行って「双子でやってます」と言ったら、「この人たち双子なんだ」って。フリがいらない。「僕が40です」「お前は?」「一緒だよ」って言ったら、双子のフリが効いているから笑ってくれるじゃないですか。 拓:あとは、間とかテンポも強みだと思います。(NSCで)初めて講師の先生にネタを見せた時に、「お前らどこかの舞台とかに立ったことあるのか?」とか言われて、「何もやってないです」と。初めてでテンポや間がほぼほぼできていたので。 ――ライブ前にほとんどネタ合わせしないそうですが、それでもできてしまうというのは双子ならではですよね。 大:兄弟の方は多いですよ。中川家さんもやすともさんもネタ合わせしないみたいです。 拓:そういうコンビも最近は多いですが、あまりにも古いネタだと本当の兄弟じゃないとできないかもしれません。僕らは1年ぶりに3年目の時のネタを振られても、間とか狂わずにできるので。 ――ネタ合わせしないのはあえてですか? 大:そうです。みんなそうだと思いますが、ネタ合わせするとケンカになるので。別にちょっとミスしても、そこをうまくやればいいし、アドリブが入る隙間でもあるので、そんなに完璧にやらなくていいと思っています。 拓:毎日同じことって嫌じゃないですか。だからちょっと変えて。 大:若手の時は同じようにやる時もありましたけど、今は必ずどこかにアドリブを入れたり雰囲気を変えたりしています。その方が楽しいし、飽きないので。 ――『M-1』の前はさすがにネタ合わせを? 大:普段は全くネタ合わせしませんが、『M-1』と単独ライブだけ、ネタ合わせしています。 拓:ただ、その回数は『M-1』出場者の中で一番少ないと思います。