「東京と地方」「10代」有権者の声は 参院選きょう投開票
第24回参議院選挙が10日、投開票される。THE PAGEでは「地方創生」の観点から、東京選挙区と長野選挙区の候補者の演説を聞きに来ていた有権者に政治に望むことを聞いた。改選定数が1増えて6になった東京と、1減って1人区となった長野では、それぞれ激しい選挙戦が繰り広げられた。今回の選挙から投票権を得た10代の声や地方の声を紹介する。
●年金
10代の若者からも中高年からも共通して聞かれたのが、「老後」への不安だ。千葉県千葉市の大学1年生の女性(18)は「老後の年金、定年後の生活が想像できないのが不安。老後が安心して暮らせることを求める」、千葉県松戸市のコンビニアルバイトの66歳女性も「月11万円の年金をもらっているが、年間6万円の介護保険料や物価が高く生活が困窮している。年金と合わせても生活が回らない」と年金生活への不安を語る。神奈川県小田原市の78歳男性も「年金受給者なので年金がどんどん減らされていくと生活が困窮してくる」とこぼす。
●介護
長野でも「介護」や「雇用」への要望が出た。長野市の無職男性(59)は、「母親の介護のため8年前に会社を辞めた。自分は少しの蓄えなどでなんとかやっているが、介護をしている人たちへの処遇を良くしてやってほしい」。 須坂市の無職男性(49)も「両親の世話をしているので、将来も安心して暮らせるような社会にしてほしい」と語り、「仕事を失い、次の仕事のために現在研修を受けている。景気を良くしてほしい。仕事に就いてもなるべく良い給料がほしい」と期待した。
●雇用・賃金
「仕事」に関する声は東京でもある。新宿区の40代男性は「非正規雇用で現場労働者をしている。仕事はあるけど収入が上がらないし、40代で今後体が持つのか心配。年金を払っていないし、今の収入も満足ではないから、定年後が不安なので社会福祉を充実させて欲しい」。 飲食業に勤務する神奈川県座間市の男性(18)は「高卒でアルバイトの仕事をしているので将来どう生きて行くかまだ分からない。今の暮らしは満足ではないけど、まずは自分がしっかり仕事をしていきたい。だけど雇用とか最低賃金とかは上げて欲しい」と訴えた。