「東京と地方」「10代」有権者の声は 参院選きょう投開票
●子育て
女性からは子育て対策を望む声が出た。東京都江戸川区の大学1年生の女性は「子育てが安心してできる環境を作って欲しい。保育園が足らない問題も解決して欲しい」、神奈川県横浜市の30代の会社員女性は「将来子どもを産む時のことを考えると、保育園の待機児童が多いというのは問題」と語った。
●地方格差
長野では「地方格差」を感じるとの声もあった。長野市の美容師見習いの男性(19)は、「都会との賃金格差を感じる。話を聞いてると月給が5万円とか違う。同じフランチャイズの店でも東京とこっちでは格差がある」。 一方で、長野市の会社社長(69)は、「アベノミクスは時間がかかる政策でもあり、すぐに大きな成果というわけにはいかない。以前に比べ経済に少し前向きの動きも出ている。批判しているだけではだめ。政府も国民も一緒になって取り組んでいかないと」と話した。 長野市の会社員男性(32)は、安定した政治を望むと語り、「高齢化問題もそうだが、子どもが少ないわけではないのだから、子どもや高齢者を養っていけるように、僕たち世代にちゃんと恩恵が来るようにしないと」と希望した。
※ ※ アンケートに協力してくれた有権者たちは口々に投票に行くと話していた。総務省によると、期日前投票を済ませた人は、投票日2日前の8日現在、全国で1319万7568人と前回の1.24倍に。東京都では前回の1.23倍、長野県では1.45倍と大きく増えた。一方、10日当日の投票率は午前11時現在、前回より0.5ポイント下回っている。初めての投票を行う10代をはじめとした有権者は、それぞれの場所でどのような選択をするのか。議席の大勢は10日深夜にも判明する。