越前水仙を厳選…最高品質の切り花を常陸宮家に献上へ 福井市長ら発送作業 福井県
常陸宮家に献上する水仙の選花と発送作業が12月24日、福井県福井市越廼公民館で行われた。かぐわしい香りを放つよりすぐりの切り花300本が25日に届けられる。 献上は、1990年に常陸宮ご夫妻が来県された際、水仙が好きと話題になったことをきっかけに始まった。福井市、越前町、南越前町が持ち回りで行っており今年で35回目。 同市越廼地区の水仙農家でつくる「こしの水仙部会」の山本正男会長(74)や西行茂市長ら6人が、福井市と越前町の農家が栽培した600本から傷がなく、つぼみの数が多い最高品質の切り花を選び箱に詰めた。越前海岸の景観をイメージした松と水仙の寄せ植え1点とともに発送した。 山本会長は「今年は夏の猛暑でつぼみがつかず、生育も悪く大変だった。それでも日本海の風土で気品高く育った水仙を見て嗅いで楽しんでもらいたい」と話した。
福井新聞社