<テニス>全米メディアが大坂なおみのあわや金星を一斉報道!
テニスの全米オープンの3回戦で、世界ランキング81位の大坂なおみ(18)が、同ランク9位のマディソン・キーズ(21)を、あと2ポイントであわや大金星となるところまで追い詰める大健闘を見せた。 第1セットは取られたものの、5-7と粘った大坂は、第2セットを6-4で奪うと、第3セットでは5-1とリード。しかし、あと2ポイントで勝利というところまで追い詰めたものの、キーズの底力に押されて敗退した。大坂は試合後の会見で「5-1になってかなりナーバスになった。早く試合を終わらせたかったが、追い上げられてだんだんパニックになった」と悔やみ、第3セットの途中では手で顔を覆い涙を流す場面もあった。 それでも21歳の米国出身のキーズが次世代のスター候補とあって、全米のメディアは一斉に第8シードのキーズがティーンエージャーで世界ランク81位の大坂にいかに苦戦を強いられたかを伝えた。 スポーツ・イラストレーテッド誌のウェブサイトでは、「キーズは、18歳を相手に第1セットを取るために苦戦しなければならなかった。それでも試合は彼女のコントロール下にあったが、大坂なおみは引き下がらず、冷静にキーズのこれぞというショットに彼女自身のパワーで返してきた」と、大坂の粘りとパワーを絶賛した。 のちにキーズは、大坂について「素晴らしいサーブとフォアハンドの持ち主だった。この敗戦が彼女をより強くすると思う」と語ったが、実際「どんなスコアになっても勝とうと努力した。少し勢いがついた時に自分のゲームを取り戻すことができてきたように感じた。今しっかりやらないと(負けて)家に帰られなければならないということはわかっていた」と本人も盛り返しにかかった時は必死だったようだ。 ESPNのウェブサイトは「未来のナンバーワン選手と囁かれるマディソン・キーズは3回戦で、ティーンエージャーの大坂なおみに第3セットで1-5とされ、その期待を裏切る窮地に立たされた」と伝え、「ランク81位の日本人選手である大坂は、2015年の全豪オープンで準決勝に進出したキーズとの初めてのマッチで、あと2ポイントで勝利を得るところまで来たが、4ゲーム連続で落として5-5とされたあと涙を拭わなくてはならなかった」と続けた。 「今年、全豪オープンでも全仏オープンでも3回戦に進出した大坂にとって、今回が、たった3度目のグランドスラムであり、初めての全米オープンだった」と、経験のない選手であることを説明、勝利を目前で落としたものの、4大大会で結果を出した若手、大坂の健闘ぶりを称えた。