粉チーズは常温保存なんです… クラフトの呼びかけが話題、マラカスみたいに振らないための保存法を聞いた
「粉チーズは冷蔵庫に入れると、固まりやすいんです。『開封後は常温で保存』。これでサラサラとおいしくなるんです」。先日、新聞にそんな広告が載ってSNS上で注目を集めました。常温保存を勧める理由や保存方法について、森永乳業に聞きました。
「開封後は常温で保存」
11月上旬、森永乳業の「クラフト100%パルメザンチーズ」に関する、こんな新聞広告が掲載されました。 ◇ 申し訳ございません。 粉チーズは冷蔵庫に入れると、固まりやすいんです。 「開封後は常温で保存」。これでサラサラとおいしくなるんです。 この、約80%もの人がご存知なかった事実。 しっかりお伝えできていなかったこと、マラカスかってほど振らせてしまったこと、ごめんなさい。 クラフト100%パルメザンチーズの原材料は、生乳と食塩だけ。 このチーズ本来の、混じりけのない濃厚な旨みを粉雪のように降らせてたっぷりとお楽しみください。 常温ですよ。 クラフト100%パルメザンチーズより。 ◇ この広告がSNSで紹介されると、「知らなかった」「マラカスばりに振ってた」といったコメントが寄せられ、注目を集めました。
森永乳業に聞きました
「11月11日がチーズの日なので、チーズの話題が増える直前に出すことで、より多くの方に関心を寄せてほしいと考えました」 そう話すのは、チーズ事業マーケティング部の伏見隆之さんです。 チーズの日に先駆けて原宿で開催した「パルメザンチーズかけ放題イベント」でも、テーブルに常温保存である旨を記したボードを設置。 同じタイミングで、常温保管を呼びかけるWEB広告も配信したそうです。 常温保存が可能な理由については「チーズを粉状にする時に水分を飛ばしているためです」と伏見さん。 冷蔵庫内は湿度も高いため、チーズが固まってしまったり、結露によりカビが生えたりする可能性があるそうです。 ちなみに「クラフト100%パルメザンチーズ」以外で、常温保存を推奨している商品はないとのこと。 他社の粉チーズについては「原料や製法によって異なるため要冷蔵の商品もございます。保存方法についてはそれぞれご確認ください」と話します。 開封後は直射日光が当たらない涼しい場所で保管し、1カ月を目安にできるだけ早く使い切ることを勧めています。
マラカス表現の背景は
今回の広告でキャッチーだった「マラカスかってほど振らせてしまったこと」という一文。 フックになる表現を模索する中で、メンバーの1人が「固まったチーズをほぐす時にマラカスみたいに振るよね」と発言したことがきっかけだったといいます。 注目を集めたことについては、こう話します。 「常温保管を新しい事実として知っていただき、大変うれしく思っております。SNS上でも議論が盛り上がっており、多くの方に『自分ごと』として捉えていただけたと考えております。ぜひ、常温で保管いただきおいしく召し上がってください」