ミセス「コロンブス炎上」を見た海外の“意外な反応”…感謝された日本人と批判された日本人
炎上に対する海外の反応
以前、インド取材で知り合った50代の旅行会社を経営する男性は、「ビデオが明るくジョークみたいな感じで、類人猿をイジメたりはしていないので、私は差別的には感じなかった」と言った。同じく香港在住の中国人フリーライターも「類人猿からの人類の進化を表現したものと思いました。アーティストに悪意が感じられないので、問題があるとは思えなかったです。ただ、批判の内容を聞いて、それも納得はできるものです」と言った。 一方、美容メーカーに勤める南アフリカの20代女性は、普段とてもやさしくフレンドリーな人なのだが、今回ばかりは人種的な立場を感じさせる回答で、「正直、日本が白人から悪影響を受けているのが分かります。白人は文化人の象徴で、猿が発展途上の人を表したものでしょう。そうでなければ、コロンブスがなぜ人間ではなく、わざわざ猿と接しなければならないのか分かりません。私はこれを批判した日本の人々に感謝します」と言った。 また、SNSで知り合ってやり取りを続けているベネズエラの学校教師の40代女性も、 「彼らはなぜ日本の偉人を選ばなかったのですか。衣装がいかにもヨーロッパの植民地主義者の格好です。日本人は教育レベルが高いのに、なぜこんな馬鹿げた表現をする人がいるのでしょうか」 と不快感を示した。 白人からの人種差別に敏感なエリアだと、厳しい見方になりやすいのは分かる。 一方、その白人サイドのアメリカ人記者は、「私が驚いたのは、Xを見たら日本語のコメントの99%が、人種差別的だと非難するものだったことです。ほとんどの日本人がすぐに問題に気付いたんです。とても意識が洗練されていると感じました。それに対して、レコード会社やコカ・コーラはなぜ気付かなかったのか。反省すべきは彼らでしょう」と言った。 その上で、「コロンブスを英雄と信じる白人も多いので、私のような意見は決して多数ではない」とも加えた。 話を聞いた人々は、あくまで筆者の友人たちであり、国際世論を代表しているわけではないが、数名に聞いただけでも多種多様に分かれており、日本での批判一色とは違っていた。