浜辺美波「六人の嘘つきな大学生」出演作ワースト興収が濃厚も…NHK大河「豊臣兄弟!」の救世主に?
22日に公開された浜辺美波(24)主演の「六人の嘘つきな大学生」(東宝)の興行成績が、期待されたほど伸びていない。2021年3月に刊行された、浅倉秋成氏原作の小説(KADOKAWA)はこれまで舞台や、ラジオドラマ化もされ、関係者の間でも高い評価を得ていた。しかも劇場版の主演は浜辺、共演も赤楚衛二(30)、佐野勇斗(26)、山下美月(25)といった若手人気俳優を揃え、ヒット間違いなしとみられていた。 【レア写真】浜辺美波 “ポテト断ち”して撮影臨んだ初写真集イベント(2015年) ところが、公開週の映画興行ランキングは、トップが「室井慎次 生き続ける者」(東宝)で、「六人の──」は第3位。公開から3日間の観客動員数も約10万8200人、興行収入は約1億5500万円で、筆者の試算によると、最終興収はギリギリ6億円を超えるかどうかの微妙な数字となる。 「浜辺のこれまでの映画出演作品で最も興行成績が振るわなかったのは、今年1月に公開された『サイレントラブ』(ギャガ)の約6億8500万円です。もしこの数字を下回るようなことがあれば、浜辺の出演映画史に傷が付きかねません。まあ、綾瀬はるか(39)主演の『ルート29』(東京テアトル、リトルモア)の“興収1億円ちょっと”と比べれば、浜辺の傷は“膝を擦りむいた程度”でしょうけどね」(芸能関係者) 前述した筆者の試算では、浜辺が“黒歴史”を塗り替える可能性が十分にある。この浜辺のつまずきに、気を揉んでいるだろうと思われるのが、26年度の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主要キャストを発表したばかりのNHKだ。 ■大河ドラマ「豊臣兄弟!」の救世主に? 10月2日に“豊臣兄弟の恋人たち”のキャスティングに、永野芽郁(25)、吉岡里帆(31)とともに発表されたのが、豊臣秀吉の正妻・寧々役を演じる浜辺だ。 「豊臣兄弟!」制作統括の松川博敬氏が、浜辺と神木隆之介(31)の朝の連続テレビ小説「らんまん」の制作統括を担当していたこともあり、かなり早い段階から“寧々役は浜辺に内定していた”という話もある。浜辺側としては、「豊臣兄弟!」のオンエア前に、ネガティブな材料は少しでも出したくなかったのが本音のはずだ。 「『豊臣兄弟!』は、主演の秀長役・仲野太賀(31)、秀吉役・池松壮亮(34)と、この3人の女性たちの“化学反応”にかかっているといえるでしょう。特に秀吉の正妻を演じる浜辺は、この大河で大きな脚光を浴びることになるでしょう。その要素のひとつとして挙げられるのは、『らんまん』以降、浜辺が地上波の連続ドラマに出演していないこと。これが朝ドラ視聴者にはいい意味で飢餓感……“もう一度、寿恵子さん(『らんまん』の役名)の笑顔を見たい”という欲求を生んでいるわけです。もう一つ特筆すべきは、浜辺の日本髪姿の好感度の高さです。これは『らんまん』放送中から聞かされてきた視聴者の感想ですが、“今の若手女優で日本髪がこれほど似合うのは他にいない”という声が非常に多かった。特に高齢女性視聴者からの“あんなに日本髪が可愛らしい娘さんはいない”という声が目立ちました。この2つの要素がうまくかみ合えば、浜辺が低視聴率で喘ぐ大河ドラマの救世主となるのは間違いないでしょうね」(テレビ関係者) 「六人の──」で出演映画ワースト記録を塗り替えようが、浜辺は「豊臣兄弟!」で十分挽回できるのではないか。 (芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)