日本女子オープン生観戦で刺激 「追い込まれている」佐藤心結が初優勝へ
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 2日目(5日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇曇り(観衆2385人) 【画像】ライバルの力強いガッツポーズ 第1ラウンドの未消化分も含めて27ホールを回り切って、最終日を前に首位に立った。プロ1年目だった2022年「ニチレイレディス」以来だ。待望の初優勝へ。佐藤心結は「明日も今日のようにショット、パットと全体的にリズムよく自分のゴルフができれば」と勝負のラスト18ホールを見据えた。 出場枠が限られる日米共催「TOTOジャパンクラシック」、最終戦「リコーカップ」を除くと、今季はもう6試合しかない。出場28試合でトップ10は「ゴルフ5レディス」の3位だけで、メルセデスランキングはシード圏の50位以内まで遠い85位…。ルーキーイヤーの22年に手にして以来守り続けたシード陥落の危機に「追い込まれている」と心境を語る。
前週、出場できなかった“国内最高峰競技”の「日本女子オープン」を最終日だけ現地観戦した。会場に来ながらプレーしない新鮮さを味わいながら、ロープの外から熱戦を見守った。「最終組の1つ前の組や最終組を見て。そういうところから刺激をもらった」という。 最終組で優勝した竹田麗央は2003年度生まれで同学年。「リオは、飛ぶけど曲がらない。それにピンチの時のアプローチとかカバーがすごくて、簡単にスコアを落とさない」。ともすれば安易にボギーをたたく自分との差を痛感した。 今週は特別な大会だ。アマチュアだった21年にプレーオフまで進出、2ホール目で渋野日向子に優勝をさらわれ、2位になった。コースもジュニア時代からよく回っていて「ほかの大会とはちょっと違うようなものはある」という。それでも「2021年は2021年、今年は今年」とはっきり口にした。 「66」で回った第1ラウンドは4番(パー3)でボギーを喫したが、「67」でまとめた第2ラウンドはボギーフリー。「結果を出したいってい気持ちはあるけど、昨日、今日とこのスコアで回れたのはすごく自信になる」。3年前とは違う佐藤心結として、最終日に臨む。 (静岡県裾野市/石井操)