MT、塗装、ステアリング、エンジン、GT-R…… もの作り王国日本・日本車のこだわり15選(2013年版)【10年前の再録記事プレイバック】
■後方視界の確保に大きく貢献!
リアスポイラーが付くことが多いうえにリアウィンドウの面積が小さいスポーツカーは、後方視界が悪くなりがちだ。このことは安全面や、怪しいクルマの認識といった面からも好ましくない。 そこで86&BRZの上級グレードは後方視界を少しでも広くするために、黒い縁をなくしミラー部分全体がミラーの役割をするルームミラーを採用。 位置を調整する時にミラー面へ指紋が付きやすいというデメリットはあるが、「無意味な気遣いを少しでも減らして、スポーツカーを広めたい」という心意気には拍手を送りたい。なお、このタイプのルームミラーはボルボV40も採用している。 ●こだわり度=120
■いい音を聞かせる手法もいまどきは大変だ
スポーツ系のクルマにとって、性能に関係なくてもサウンドは気分を盛り上げるための重要な要素だ。しかし、音量規制は年々厳しくなっており、マフラーから出る排気音でドライバーを楽しませることは非常に難しくなっている。 86&BRZは「排気音がダメなら吸気音でいい音、楽しい音を出そう」という狙いで、マレーのサウンドクリエーターを採用。結果、空吹かしでの「いかにもエンジンが空気を吸っている」という吸気音や、中高回転域でのクオーンという気持ちいいエンジン音を聴かせることに成功。 このシステムはアフターパーツを使って音を調整もできるほか、似たシステムはロードスターやFR系のレクサスのエンジン車にも採用されている。 ●こだわり度=120
■スーパーカーはキーにも「世界」が必要!
スーパーカーのキーは最近主流になりつつあるカードキーではなく、普通のキーなのが相場だ。 過去に見たフェラーリ348のキーはフェラーリのマークが入っているだけの非常に安っぽいものだったが、「これがフェラーリの世界なのかな」と感じたものだ。 レクサスLFAの場合も普通の形のキーに別体でキーレスのリモコンがあるという古めのものだが、キーはカーボン製!価格は40万円とも60万円ともいわれている。 エンジン始動もキーをイグニッションに差して、ステアリングスポークにあるスタートボタンを押すという、LFAだけのこだわりあるものとなっている。 ●こだわり度=90