リカルド解雇で角田裕毅とローソンのガチンコ勝負に!勝者がレッドブルに「格上げ」される可能性も
F1のRBは9月26日、次戦アメリカGP(10月20日決勝)からレギュラーのダニエル・リカルド(オーストラリア)に代わってレッドブルでリザーブを務めるリアム・ローソン(ニュージーランド)を起用すると正式発表した。角田裕毅のチームメートとして残りシーズンの5レースに臨む。ローソンは昨季は骨折で離脱したリカルドの代役でシーズン途中のオランダGPから5戦に出場し、1年前のシンガポールGPで9位入賞をマークした。 【動画】ピアストリが1コーナーで攻めた!鮮烈なオーバーテイクでルクレールを捉えたシーン RBのローラン・メキース代表は「チームの誰もが過去2年にわたって尽力したダニエルに感謝している。素晴らしい姿勢で多くの経験や才能をチームにもたらし、堅固なチームスプリットを養い、育てる手助けをしてくれた。コースの内外で常にジェントルマンでいつも笑顔だった」とコメントし、36歳のベテランの貢献度をまずはたたえた。 さらに再びチームでレギュラーとなるローソンに対しても「レッドブルファミリーの若い才能が次のステップに進むのを見るのは素晴らしいこと。残りのシーズンに向けて一緒に集中することを楽しみにしている」と期待を込めた。 リカルドもチームの発表後に自身のインスタグラムを更新し、「僕は生涯にわたってずっとこのスポーツを愛してきた。ワイルドで最高の旅だった。役割を担わせてくれたチームとチームのみんなに感謝したい。そして、時には僕以上にこのスポーツを愛してくれるファンの皆さんへ。ハハ、ありがとう。常に良い時も悪い時もあるだろう。でも、正直言ってそれを変えるつもりはない。次の冒険までね」と背中を向いた画像を添えて別れの挨拶をした。 これからは角田とローソンのガチンコ勝負となる。残り5戦はレッドブルのセカンドシートを懸けた実戦オーディションとなるとみられる。というのもレッドブルはコンストラクターズタイトル争いでマクラーレンにトップを奪われ、このままではその差は開く一方。シーズン終盤のてこ入れが必要となっているのだ。 考えられるのはドライバー人事の刷新だ。シーズン中盤以降になかなか表彰台に立てないセルジオ・ペレス(メキシコ)をなかば強制的に引退に追い込んで、後釜に角田かローソンを送り込むというプランだ。来季についてはRBは角田の残留は決まっているものの、2人目のドライバーの発表はこの時点でない。ローソンの結果が良ければ、数戦しただけで今季中にレッドブルにいきなり「格上げ」される可能性はある。 無論、角田のパフォーマンスの方が上と判断されれば、チームのエースでもあるマックス・フェルスタッペン(オランダ)の新相棒の座をつかむこともあり得る。若い2人にとっては絶好のアピールの場。トップドライバーの仲間入りもできる千載一遇のチャンスといえる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]