あまりにも残念…。アジア杯GLワーストイレブン。日本代表から選ばれてしまったのは?【アジアカップ2023】
CB:ハリファ・アル・ハマディ(UAE代表) 所属クラブ:アル・ジャジーラ 生年月日:1998年11月7日 アジアカップ2023成績:2試合0得点0アシスト パウロ・ベント体制で堅守が最大の持ち味(7試合3失点)となったUAE代表だったが、AFCアジアカップ2023のグループリーグ3試合では全試合で失点。この3試合でそれまでの7試合を上回る4失点を喫した。 その要因の一つとなってしまったのが左利きCBのハリファ・アル・ハマディだ。香港代表とのグループリーグ第1節では、相手FWより前に身体を入れようとした結果、本来はクリアできる位置にいたはずのボールの目測を誤ってクロスに触れることができなかった。 そして問題のシーンがパレスチナ代表との第2節でPKを献上した34分のシーンだ。ボックス内でボールを受けた相手FWをあからさまなホールディングで掴んでしまい、ターンをされると、そのままもたれかかる形で倒してしまった。このプレーでアル・ハマディにはレッドカードが提示され、「退場」「PK」「出場停止」の三重罰を食らった。 このPKは守護神ハリド・エイサが止めたことで失点には繋がらなかったが、後半はかなり攻め込まれ、50分には同点ゴールを献上。結果的に1-1で終わり、勝ち点1を積み上げて決勝トーナメント進出を決めることができたからよかったものの、仮に敗れた場合は最終戦のイラン代表戦と他グループの結果次第という瀬戸際に追い込まれていた可能性がある。危うく戦犯となるところだった。
SB:菅原由勢(日本代表) 所属クラブ:AZ(オランダ) 生年月日:2000年6月28日 アジアカップ2023成績:2試合0得点0アシスト 第2次森保政権で右SBのポジションを確固たるものにしていた菅原由勢が、AFCアジアカップ2023では苦戦を強いられている。 苦しむ理由の一つに挙げられるのが攻撃時のポジショニングだろう。彼が先発出場したベトナム代表戦とイラク代表戦の前半はいずれも伊東純也と縦関係を築いたが、両者が得意としているのは右の大外レーンでのプレーだ。特徴が重なる2人を同時に起用することでお互いの良さが消えており、菅原は高い位置を取る意識が強すぎるあまり、被カウンターの局面で後手を踏んでいる。実際にベトナム代表戦とイラク代表戦では守備で後れを取り、レッドカードやPKが与えられてもおかしくないタックルを犯した。 そしてイラク代表戦の前半終了間際には、菅原がタッチライン際で相手選手にぶち抜かれると、彼が空けたスペースをカバーしようとした両CBがニアに釣られて、ファーサイドでクロスを合わせられた。この試合の後半になると相手は、日本代表のディフェンスラインで最も高さがない菅原のサイドを目掛けてロングキックを蹴るようになり、エアバトルでもかなり苦しんだ印象だ。第3節で先発起用された毎熊晟矢は逆にパフォーマンスレベルが高く、今大会に限っては正念場を迎えていると言えるかもしれない。