あまりにも残念…。アジア杯GLワーストイレブン。日本代表から選ばれてしまったのは?【アジアカップ2023】
AFCアジアカップカタール2023(アジア杯)・グループリーグの全日程が終了し、ベスト16が出そろった。今回は、グループリーグで期待されていたよりも下回る活躍にとどまった選手をピックアップし、ワーストイレブン形式で紹介する。※各データはAFC公式サイトを参照、[4-4-2]で選出。 【画像】あまりにも残念…。アジア杯・グループリーグのワーストイレブンのフォーメーション
GK:鈴木彩艶(日本代表) 所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー) 生年月日:2002年8月21日 アジアカップ2023成績:3試合5失点 今大会の日本代表で正GKを任されている鈴木彩艶はグループリーグの3試合で5失点を喫した。この3試合で相手に打たれた枠内シュートは7本で、そのうち5本が失点に結びついている。もちろん失点は彼だけのせいではないが、セーブ率が29%というのは印象が悪い。 彼の経験不足がゆえの安定感の無さが露呈した場面があった。それはイラク代表戦で先制を許す直前のシーンだ。相手選手が遠距離からミドルシュートを放った場面で、鈴木はキャッチではなく、パンチングでタッチラインまでボールを弾いたのだ。 結果的にこのスローインをキッカケに日本代表は失点を喫している。このミドルシュートはブレ球ではなかったのだが、それをキャッチに行かずにセーフティーに対応した結果だった。キャッチできていたら、直後の失点は避けることができていたかもしれない。 ただグループリーグではインドネシア代表戦のように試合終了間際まで枠内シュートを打たれないなど、GKからすれば集中力を保ちづらい環境だったことも否定はできない。これから始まる決勝トーナメントは負けたら終わりの戦いだ。PK戦の可能性もあるため、GKの重要性がさらに増す。大会終了後にはワーストイレブンではなく、ベストイレブンの方に入るほどの活躍を期待したい。
CB:キム・ミンジェ(韓国代表) 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 生年月日:1996年11月15日 アジアカップ2023成績:3試合0得点1アシスト AFCアジアカップ2023で決勝トーナメントに進出した16チームの中で、韓国代表はインドネシア代表と並んで最多の6失点を喫した。グループリーグの第1節と2節でノーゴールに終わっていたマレーシア代表に3ゴールも決められたのは、守備に問題があると断言していいだろう。 なぜ失点を重ねるのか。それはチームとしての連動した守備ができていないのが最大の理由だ。プレスバックが遅く、カバーが間に合っていないためあっという間にピンチを迎えるケースが多い。その中で守備の要であるキム・ミンジェが孤軍奮闘するシーンもあり、実際に彼がいなければさらに守備が崩壊してもおかしくないが、チーム全体として見ればこのCBにできることはもっとあるはずだ。 特に最終ラインの設定は気になるところ。中盤より前の選手の切り替えが遅いのも影響しているが、最終ラインが低すぎるケースが多く、結果的にディフェンスラインとボランチの間のスペースが広大になっている。このスペースを相手に活用されて失点をすることが多く、ディフェンスリーダーであるキム・ミンジェがラインを統率してもっと押し上げることができれば中盤の強度も変わってくるだろう。守備よりも攻撃に重きを置くユルゲン・クリンスマン監督に守備の改善は期待しにくく、彼にかかる期待と責任は大きい。