現金が少ない、預金が凍結されたまま…「相続税が払えない場合」の対処法【税理士が裏技も解説】
金融機関から借りるという「裏技」も
最後に、金融機関から資金を借りるケースを紹介します。相続税の納税資金を借りるには、主に次の二つのパターンがあります。 ●財産を手放さないために納税資金を借りる ●財産の売却を前提に、売却するまでの間、納税資金を借りる 昨今は金利が低い状態が続いているので、金融機関から資金を借りることは、場合によっては有効な選択肢となります。金利や返済期間などの条件や、そもそも資金を借りられるのかどうかについて、一度金融機関に相談してみると良いでしょう。
相続税を払わないままでいると最終的にどうなるのか?
ここまで現金が手元にない状態で相続税を納めるための方法を紹介してきましたが、では相続税を払わないままでいるとどうなるのでしょうか。相続税を払わないまま放置すると、最終的には国に財産を差し押さえられ、没収されます。 大まかな流れとしては、次のようになっています。 督促状 → 税務署からの電話・訪問 → 最終督促状 → 差押え予告所 → 差押調書 → 差押え 上記は一般的な流れです。滞納額や税務署からの連絡への対応等によっては税務署側の対応も異なる可能性がありますので注意が必要です。 税務署からの連絡は無視せずに、誠意をもって対応するようにしましょう。
税理士法人チェスター