高石ともやさんをしのぶ会に南こうせつ「新しい時代の先駆者」、杉田二郎「いろんなことを教えてもらった」
今年8月に82歳(死因未公表)で亡くなったフォークシンガー・高石ともや(たかいし・ともや、本名・尻石友也=しりいし・ともや)さんをしのぶ会「宵々山(よいよいやま) あとのまつり」が13日、京都市・円山公園野外音楽堂で開かれ、フォーク仲間の南こうせつ、杉田二郎、中川五郎が出演した。 こうせつは「“ともやん”のしのぶ会をやっていると知り、1秒でも顔を出さないといけないと思い、突然来た次第」と飛び入りで出演したという。「ギターを持って歌うという新しい時代の先駆者でした。ともやんののことが大好きな皆さんと過ごしている時間はとても幸せ」と、しみじみと語った。 こうせつから「ジローちゃん」と舞台上に招かれた杉田は「ともやさんに、いっぱい、いろんなことを教えてもらった。『二郎ね、これからいろんな歌を歌っていくと思うけど、自分の歌がウケようがウケまいが気にするな。今、自分はこういうことが言いたいんだ、その思いだけ持って歌えばいい。何も怖がることはない』という言葉を思い出し、ここ数日過ごしていました」と故人との思い出を振り返った。 中川は、1968年に高石さんが大ヒットさせた「受験生ブルース」の作詞を務めた。「高齢者同士、もっともっとやりたいことがあった。まだ心の整理ができていません」と無念の表情だったが、「受験生―」を歌い上げ「高石ともやさん、ありがとう!」と天国に向けて声をかけた。
報知新聞社