秘密厳守で心を読む脅威のApple Intelligenceで仕掛けるアップルの“スマホ革命”とは
もちろん、AIは「より確からしい情報」を雑多な情報群から取り出し、有益な情報として活用するだけの仕組みに他ならない。ここに感情などは存在しないが、人間は次々に古い情報を忘れていく一方で、AIは過去の履歴をすべて把握したうえで動作する。 本人さえも意識しなくなった古い記憶までも把握したうえで、あるいは過去にやりとりした誰かとの会話までを把握したうえで、コミュニケーションのアドバイスをくれるとするならば、果たして別のプラットフォームに乗り換えたいと思うだろうか。
Apple Intelligenceは、ユーザとアップルとの長期的なエンゲージメントを高める上でも、大きな役割を将来的には果たしていくことになるだろう。
本田 雅一 :ITジャーナリスト